クラシック2021

2021クラシックへの道㊺ 白き女王と目指す者たち(2020.12.13)

時はまた遡り、2歳女王決定戦当日。 白毛馬としては世界初というGⅠ制覇を成し遂げたスターホースの誕生に大いに湧いたことは記憶にまだ新しいが、一方ではいつかはその女王を倒すべく大きな舞台まで駆け上がらんとする者たちもしのぎを削っていた者たちもい…

2021クラシックへの道64回 明日はひのきの木になろう(2021.2.14)

共同通信杯にて、ついにダノンザキッドと肩を並べる有力馬が現れた感があり、非常にワクワクしている次第であるが、一方ローカル場では3年ほど前に一冠戴いた先達を彷彿させるような馬が勝ち名乗りをあげたりもしていて。 2/14(日) ◆東京5R 3歳未勝利 芝…

2021クラシックへの道63回 新馬戦はもう終わってた(2021.2.13)

二月も半ば。牡牝ともにクラシックを睨む重賞で盛り上がる一方で、気がついたら番組表から芝の新馬戦が姿を消している。ていうかダートも含め新馬戦そのものが第一回東京開催と合わせて来週限りで終了。 なかなかデビューに漕ぎつけなかった馬は、当然ながら…

2021 クイーンカップ・共同通信杯 感想戦(2021クラシックへの道)

GⅠ以外に東京競馬場で行われる3歳重賞はここ以外では青葉賞とフローラSのみ。つまりクラシック初戦も戦いつつその後のダービー・オークスを目指したい馬にはローテに余裕を持ちつつここで走れる唯一無二の前哨戦であるわけで。 後に大輪の花を咲かせる大物…

2021クラシックへの道62回 きさらぎ賞・ゆりかもめ賞など(2021.2.7)

如月から皐月を目指す有力な男馬たちが西で強さを見せれば、東では五月の大一番と同じ舞台で女傑が男馬たちを平伏させる。 気候が少し暖かかったこと以上に、クラシックへの熱い風が吹きぬけた日曜日。 2/7(日) ◆東京5R 3歳未勝利 芝1600 晴 良⑬ロジロー…

2021クラシックへの道61回 桜の蕾(2021.2.6)

この土曜日に東西で組まれていたのは、牝馬限定距離短めの特別戦。 当然、主に桜花賞を目指す若き才媛たちが火花を散らす。 2/6(土) ◆東京5R 3歳未勝利 芝2400 晴 良③ジェニーアムレット 三浦 ⑤マイネルスキープ 柴田大 ⑭マイネルヒッフェ 戸崎圭世代最初…

2021 きさらぎ賞 感想戦(2021クラシックへの道)

開幕までおよそ2ヶ月となったクラシック本番への切符を、新たにもぎ取れる機会はもうそんなに多くはない。 なんとかしてここで勝つか、せめて2着には入っておきたい11頭による、皐月に向けた如月決戦。 ◆きさらぎ賞 ◎③ヨーホーレイク ◯②ラーゴム ▲⑨ランド…

2021クラシックへの道㊹ ラランパルルンパロンパッパ(2020.12.12)

この日の特別戦はエリカ賞。牝馬限定戦っぽい名称であるがそんなことはなく、歴代の勝馬を眺めるとキングカメハメハやらクロフネやらその他諸々思わずひょえーと言いたくなる名馬があちこちに。ラジオNIKKEI賞が中山開催のホープフルSに変わってからは尚のこ…

2021クラシックへの道㊸ 一頭違う乗り物であるかのような(2020.12.6)

クラシックへの道クラシック的な、過去分のまとめ。果たしてクラシックまでに終わるかどうか。 12/6(日) ◆中山4R 2歳未勝利 芝1800 晴 稍⑬タイセイルージュ 大野 ④コスモマイン 柴田大 ⑪スーパービーム 石橋脩開幕週としてはタフな馬場で、中団から早めに…

2021クラシックへの道60回 偉大なる父・ディープインパクト(2021.1.31)

1月終わりの日。とある種牡馬の子どもたちが各場で大暴れしたそうな。 きっと草葉の陰で喜んでるか、それともパパの現役時代はそんな遅くなかったぞと負けん気を出しているだろうか。 1/31(日) ◆東京5R 3歳未勝利 芝1600 晴 良⑯クロンターフ 川田 ⑭ボル…

2021クラシックへの道59回 遅すぎる初勝利?(2021.1.30)

年が明け、あっという間に一ヶ月。関東での開催場は中山から東京へ。 わずか4週の開催期間。5月に行われる牡牝それぞれの頂上決戦を睨んで参戦してくる陣営などが、まだまだ寒い季節に熱い戦いを繰り広げてくれる。 1/30(土) ◆東京5R 3歳未勝利 芝1800 …

2021クラシックへの道㊷ 師走に走る(2020.12.5)

12月に突入し中山と中京が開幕。引き続きの阪神を含めた3場開催がしばらくは続く。 未だ勝ち上がれていない、とりわけデビューにも漕ぎつけられていない期待馬を擁する調教師さんなぞは、かなり焦って奔走する時期なのではなかろうか。 師走とはよく言った…

2021クラシックへの道58回 真の強者は躓かない(2021.1.24)

前日以上に馬場が荒れ、なかなか見ないような時計が飛び出した日曜日。 馬とてこんな日には走りたくあるまい、ましてまだ身体が出来上がっていない若駒たちは……と思いつつ、それぞれの奮闘をチェック。 1/24(日) ◆中山5R 3歳未勝利 芝2200外 曇 不⑦ソーヴ…

2021クラシックへの道57回 TOUGH GIRL(2021.1.23)

先の土日は3場ともに雨降りしきり馬場状態はどんどん悪化。 ただでさえ力のいる傾向が見えていた中山はもちろん、それまで速い時計の出ていた中京も重くタフな馬場でのレースとなった。今年はそんな中京で行われた若駒ステークスは、かのディープインパクト…

2021クラシックへの道㊶ 大横綱も初めは新弟子(2020.11.29)

つい昨日の出来事のような、とても懐かしいような、あの世紀の一戦が行われた東京開催最終日。JC以外にも東西23の競走が行われ、当然その中には2歳戦もいくつか。 これまた当たり前の話、彼ら彼女らと同じように、三頭の三冠馬も若き日は1勝目2勝目を得る…

2021クラシックへの道56回 スロースターターが頂へ駆け上がらないとは限らない(2021.1.17)

クラシックへ向けて、世代の芝1400m以上のレースを全てまとめているこのシリーズだが、割合で言えば今ぐらいの時期にまだ未勝利でダービーやオークスといった大舞台に辿り着ける者はほとんどいない。 なので、年明けからは新馬・未勝利戦は割愛して1勝クラ…

2021クラシックへの道55回 梅が咲き、そして桜へ(2021.1.16)

いきなり数字が飛んだが、㊶〜54をなかったことにするわけではない。ちなみに多くのソフトウェアがそうらしいが、丸数字は㊿までしか対応してないそうな。一度借金地獄に落ちてしまった者のように、書けども書けどもリアルタイムに追いつかなくなってしまっ…

2021 京成杯 感想戦(2021クラシックへの道)

再三述べているが、皐月賞と同舞台での重賞の割にはあまり本番に直結する印象のないレース。昨年ここでインパクト大の勝ち方をしたクリスタルブラックにしても本番で16着と大敗し、その後屈腱炎が判明、その後ターフに姿を見せてはいない。今年はここから春…

2021クラシックへの道㊵ 贔屓の馬が勝ち進むのは嬉しいもんです(2020.11.28)

世紀の一線を翌日に控え、自分も気がそぞろだった記憶がある東京開催最終週の土曜日。 とはいえ、若駒たちは常に勝ち上がりと生き残りを賭けて走っており、西の重賞にはこの世代で贔屓にしている馬が参戦。彼らにとっても自分にとっても、決して翌日の前座で…

2021クラシックへの道㊴ 弟は大丈夫か?(2020.11.23)

東スポ杯デーのこの日は2020年3回目、そして最後の府中行。評判の駿馬のお手並み、というかお脚並みをとくと拝見することができた。 そして、この日は東西の未勝利戦でも評判馬が出走。近年最上の栄冠に輝いた優駿を兄に持つ若駒たちが今度こそ強い競馬を見…

2021クラシックへの道㊳ やっぱり新馬・未勝利戦は大体スロー(2020.11.22)

いつから呼ばれるようになったか、いい夫婦の日。 そのうちコレも多様性の世の中に夫婦という概念を押し付けて云々と、言葉狩りの餌食になったりするのかなーなどと思ったりしつつ、その日のレースを狭いアパートで淡々と回顧する独身者がおったそうな。 11/…

2021 シンザン記念・フェアリーステークス 感想戦(2021クラシックへの道)

今年は京都でなく中京で行われるシンザン記念。ちなみにレース名に冠されている名馬・シンザンは中京を走ったことはないとか。 まあそれは余談として、例年は存在しない3歳馬の中京マイル重賞ということで、ここに出してくる陣営の意図はあるんだろうなと。…

2021クラシックへの道㊲ アスリート最大の敵とは(2020.11.21)

11月も後半。 3日開催の土曜日はいわゆる大レースはなかったものの、ステップアップと生き残りを賭けた若駒たちの戦いはやはり熾烈。そしてこの日は、レースで勝つか負けるか、速いか遅いかの他にも、アスリートとして強くあるには大事な要素があるのだと改…

2021クラシックへの道㊱ 高速馬場の代償(2020.11.15)

阪神現地でエリザベス女王杯を観戦したのなんて、つい昨日のことのようであるが実際には二ヶ月近く前のこと。 あの土日、目の前で強い競馬を見せてくれた馬たちのその後を見てみるとアレッ?と思うようなこともあったりで。 11/15(日) ◆東京2R 2歳未勝利 …

2021クラシックへの道㉟ 初仔の牝馬は走らない?(2020.11.14)

この週は旅打ちにて阪神現地へ。あの頃は思いも寄らなかったな。 冬になったら感染症患者が激増すること。その数字を高らかに掲げて騒ぎ立てる輩がいること。 そんなわかりきってたことに対して、何ら有効な対策を用意してないなんて。まあこんなところでウ…

2021クラシックへの道㉞ 新馬・未勝利戦は大体スロー(2020.11.8)

もう年も明けてしまったが、こちらの時間は秋競馬真っ只中の時季。 三冠→三冠→GⅠ最多勝と、偉業が次々達成された後のGⅠひと休みの日曜日であったが、若駒たちの戦いは変わらず熾烈。 11/8(日) ◆東京2R 2歳未勝利 芝1400 曇 良⑱ワザモノ 黛 ⑰シーチェンジ …

2021クラシックへの道㉝ グレナディアガーズ初勝利(2020.11.7)

この日も前週に引き続き東京現地観戦。 思い出されるのは、現地の重賞でやられてしまい意気消沈していたところ、ターフビジョンで観た阪神の重賞で息を吹き返したこと。さあこの2つのレースから年末の大一番で躍動する者は出てくるのかと大いに注目もしたの…

2020 ホープフルステークス 感想戦(2021クラシックへの道)

有馬記念で大団円となった今年の中央競馬。 ネット購入分だけでみれば収支プラスという快挙まで成し遂げた。(現地の紙馬券はまあレジャー代みたいなものなので……) ああ良かった良かった、さあ来年だ金杯だ、この勢いでお年玉ゲットだぜぃ。といきたいとこ…

2020 ホープフルステークス 予想

泣いても笑っても今年の開催最終週。 秋口のごく一時期だけ好調期もあったが、今年通してまあひどい有様。とりわけGⅠで的中にありついたのは五本の指どころか、蟹でも片手で数えられるほど。 オーラス大逆転となるか、傷口を広げて令和二年は世間も馬券も暗…

2021クラシックへの道㉜ メモリアル・デイ(2020.11.1)

いよいよ有馬記念の枠順が決まり、今年は土日でダブルGⅠとなることもあって、もうこの週末へと全身全霊を注がなければならないところ、なぜかアーモンドアイがGⅠ8勝の記録を打ち立てた日の2歳戦を回顧とか。 11/1(日) ◆東京3R 2歳未勝利 芝2000 晴 良①…