2021 クイーンカップ・共同通信杯 感想戦(2021クラシックへの道)

GⅠ以外に東京競馬場で行われる3歳重賞はここ以外では青葉賞とフローラSのみ。つまりクラシック初戦も戦いつつその後のダービー・オークスを目指したい馬にはローテに余裕を持ちつつここで走れる唯一無二の前哨戦であるわけで。
後に大輪の花を咲かせる大物が続々輩出されているのも頷けるお話。

さあ今年はどうか。

◆クイーンカップ

◎⑦ステラリア
◯⑮レッジャードロ
▲②ククナ
☆⑧カイトゲニー

【買い目】
馬連 ⑦ー②⑧⑮
ワイド ⑦⑧⑮

【着順】
⑥アカイトリノムスメ 戸崎圭
⑨アールドヴィーヴル 松山
②ククナ ルメール ▲
⑪エイシンヒテン 団野
③イズンシーラブリー 三浦

後方からの末脚勝負になると踏んでいたククナ、リフレイム、アカイトリノムスメが揃って好スタートとまではいかずとも、まずまずちゃんとゲート出て二の脚で中団の良い位置につける。
対して、その3頭より前にいる筈だった本命ステラリアはスタート直後伸び上がってしまいその間に後方へ。
ちょっと話が違うじゃないかと。

締まったペースで先行勢は最後は脚が上がっていたものの、中団行きすぎない位置でしっかり脚を溜めていた有力馬はしっかり伸び、その中でも位置どり良く少し早めに追い出したアカイトリノムスメが後続を退けて勝利。
クラシックへの確実な切符を獲得するとともに、アパパネの仔としても待望の重賞初勝利を挙げる。

アールドヴィーヴルは初戦の豪脚がフロックや不良馬場の恩恵ではなかったことを証明。
3着のククナもあの競馬ができるなら今後も楽しみだが、できれば賞金加算したかったところだろうか。

ステラリアも良い末脚を使っていたがあそここらでは無理。
レッジャードロやリフレイムはこれでメッキが剥げてしまったか。もう一枚剥ければやはり黄金の脚があってくれると嬉しいのだが。

 



◆共同通信杯

◎⑦エフフォーリア
◯③ステラヴェローチェ
▲②キングストンボーイ
△⑧レフトゥバーズ
△⑪シャフリヤール

【買い目】
3連複 ③ー⑦ー②⑧⑪

【着順】
⑦エフフォーリア 横山武 ◎
⑨ヴィクティファルス 松山
⑪シャフリヤール 福永 △
②キングストンボーイ ルメール ▲
③ステラヴェローチェ 横山典 ◯

レースラップ37.4-33.8というドがつくスローの上がり勝負。

ホトちゃんの読みどおり今回は好位についたエフフォーリアが直線でも後方待機組に劣らぬ末脚を発揮して2馬身差以上つける大勝。
ここの内容といい、初戦は札幌の力のいる馬場で勝っていることといい、クラシックでも有力どころか一気に主役候補へと躍り出たのではないだろうか。

ヴィクティファルスは出遅れたものの徐々に位置どりをリカバリしていけたことが奏功しての2着。スローが幸いしたこともあるが松山の好騎乗の賜物でもある。

対照的なのはそのヴィクティファルスが前に行くのをすぐ横で見ていながら控えてしまったシャフリヤール福永。
まあ馬自身があの競馬しかできないのかもしれないし、圧倒的だった勝馬を除けばアタマ差での2着争いはしているわけで、あながち悪い騎乗ではなかったのだろうが、あの流れならチャレンジしてもらいたかった気もする。

同じことは一番人気のステラヴェローチェにも言えるだろうか。まあ斤量を背負っており、重賞勝ちとGⅠ2着の賞金があるので準備過程含めて無理はしなかったであろう中、2着と差がない競馬は上々なのかもしれない。
須貝師の騎手批判としか思えないコメントは気になるところだが……まあ昨日今日の仲ではないからこその言葉かもしれないが。


というわけで3歳馬たちにとっても自分にとっても重要だった2月府中決戦は牡牝ともにモノにできず。
次はもうトライアルに突入するわけで。いいかげん勝たねば。