クラシック2021

2021 日本ダービー(東京優駿) 感想戦

競馬の祭典。世代の頂点を決める戦い。この一年の集大成。こんな日に現地への切符を手に入れられなかったのは残念極まりないが、魂だけは府中に飛ばし、テレビの前にてその刻を迎える。 ◆日本ダービー ◎①エフフォーリア ◯⑩シャフリヤール ▲⑬グレートマジシャ…

2021 日本ダービー(東京優駿) 予想

この日のために、この一年間生きてきた。などと言うのは少々大袈裟ではあるが、まったくの出鱈目でもない。 秋の菊花賞を軽んじるわけではないが、やはり連綿と続いてきた世代の戦いはダービーが頂点、クライマックスであることは間違いないところ。この一年…

2021 オークス 感想戦

世の中が平常だった頃、毎年オークスデーには仕事が入るようになっており、府中のGⅠで唯一現地観戦が叶わぬレースだった。 幸い、という言葉を使えるような世情ではないものの、毎年入ってた仕事は昨年に続きナシ、競馬場は少数ながら客入れとなった今年、つ…

2021 オークス 予想

東京2400mで行われる、3歳牝馬の頂上決戦。あーでもないこーでもない、ああなるかもしれないこうなるかもしれない、あれが走るかこれはもっと走るか……と、いつまでも思考をその80秒強に巡らせてトリップしていたいのだが、その時はもうやってきてしまう。一…

2021クラシックへの道77回 京都新聞杯感想戦とラストトライアルと3歳マイル王決定戦と(2021.5.8-9)

1年間追い続けたクラシックロードも本当の大詰め。東と西で大舞台への最後の切符を賭けた戦い。 5/8(土) ◆東京11R プリンシパルステークス(L) 芝2000 曇 良②バジオウ 戸崎圭 ⑥ディオスバリエンテ 石橋脩 ⑭タイソウ 大野ゆるめペースとなり、好位勢3頭…

2021 NHKマイルカップ 感想戦

府中の地でレインボーラインと出会ったあの日がもう5年も前とか。 その前週に競馬の魅力に気づき、目をつけた穴馬が激走したこのマイルカップでズッポリと嵌ったことは何度かこのブログで言及してきた。そして今年のレースが終わった今思い出す。 あの時レ…

2021クラシックへの道76回 青葉賞感想戦と線路の脇のつぼみのアレ(2021.5.1-2)

いよいよ本番の月を迎え、それぞれの前哨戦も佳境を迎えている。 まったく若駒の戦いというのは難しいもので、やはりクラシック初戦を戦った者が強いと実感させられる年もあれば、その固定観念で痛い目に遭う年もある。今年はどうか。しっかりその走りぶりを…

2021クラシックへの道75回 フローラステークス 感想戦やら

牡牝ともクラシック1戦目を終え、いよいよ5月の大本番がすぐそこの視界に入ってきて、競馬ファンたちはもうギンギン。 早くッ……早く入れさせてぇ(掛け金を)! などと思わず叫んでしまいがちな今日この頃ではあるが、焦ってはいけない。まだメンバーも決…

2021クラシックへの道74回 皐月賞やらアーリントンC感想戦やら(2021.4.17-18)

この時期の開催になってからアーリントンカップを経てダービーに進んだ馬はいないし(いたらすいません)、この時期の500万下勝ち馬がダービーなりオークスの舞台に立つことは極めて厳しく、辿り着いたとしても勝ち負けはほぼ出来ないので、もうこのシリーズ…

2021 皐月賞 感想戦(2021クラシックへの道)

昨年は叶わなかった春クラシック現地観戦。 嬉しいなぁ嬉しいなぁとはしゃいでいたところ、気がついたらバシバシお金が消えていく怪奇現象が発生。 当方お金をむやみに手放したいわけではない。それなら先々週心斎橋で見かけた『おとといの昼からなにも食べ…

2021クラシックへの道73回 桜花賞やらNZT感想戦やら(2021.4.10-11)

これまで重賞感想戦は別記事にしていたが、NZTに関してはこっちでまとめちゃおうと。まあ厳密にはクラシックへの道からは逸れ、別の舞台を目指す者がほとんどだとは思うが、かの永遠の推し馬がこのレースからNHKマイルカップを経てダービー出走したとなると…

2021 桜花賞 感想戦(2021クラシックへの道)

クラシック開幕を告げる桜花賞。アーモンドアイ、グランアレグリア、デアリングタクトと、毎年このレースの後は新たなるスターの伝説の始まりを予感させ、高揚を覚えるのだが、既にスターの座にいる者がまた一歩更なる高みに昇る瞬間を目撃というのもまた格…

2021クラシックへの道72回 5月の扉(2021.4.3-4)

第一の扉は既に閉じた。 しかし、そこに辿り着けなかった者たちの戦いはまだ終わったわけではない。第二の、そして最も絢爛豪華な舞台への扉をこじ開けるべく3歳馬たちは戦い続ける。 4/3(土) ◆中山7R 3歳1勝クラス 芝1600外 晴 良⑥ネクストストーリー …

2021クラシックへの道71回 毎日杯他(2021.3.27-28)

前週に続き、天候のいたずらにより土曜は速い良馬場、日曜は時計の掛かる渋馬場となった各競馬場。中には条件問わず問答無用で強い馬もいるだろうが、大半の馬にとって天候がパフォーマンスに与える影響は大きい。 もし土日の馬場状態が逆だったら勝ち上がっ…

2021 毎日杯 感想戦(2021クラシックへの道)

阪神1800という、皐月賞にもダービーにも繋がりそうな設定で行われ、年によって当たり外れは否めないが、キズナやらアルアインやらキセキやらブラストワンピースやらと、近年もしばしばクラシックやグランプリの覇者を輩出している重賞である。今年もいかに…

2021クラシックへの道70回 嵐の中で輝いて(2021.3.20-21)

早すぎて驚くばかりだが、もう3月も下旬。 年末や年始早々に椅子を確保した有力3歳馬たちが、牝馬はもちろん牡馬の方も続々トレセンに帰厩してきて、クラシック初戦に向けて仕上げに入っているという。アツい。一方、残り少ない椅子を得るべく、この週組ま…

2021 ファルコンステークス・フラワーカップ ・スプリングステークス 感想戦(2021クラシックへの道)

土曜中京にて主にNHKマイルを目指す快速馬たちの戦い 土曜中山では桜を目指す者、樫を目指すものたちの思惑が交錯する女の戦い そして嵐吹き荒れる日曜中山にて、皐月賞へのラストトライアルに15頭の若き男たちが挑むそれぞれ本番までの時間は残りわずか。 …

2021クラシックへの道69回 桜へと萌ゆる草花(2021.3.13-14)

東京に関していえば日中20℃前後に達する日も多くなってきて、さすがにもう冬は終わりと断じて良いだろうか。それもそのはず3月ももう半分を通り過ぎた。 レース名の方もユキヤナギやらアネモネやら、なにやら春っぽい草花のお名前が。そんなところからも季…

2021 フィリーズレビュー 感想戦(2021クラシックへの道)

いよいよ4週間後に迫ったクラシック初戦へ向けての最終トライアルが東西で行われた日曜日。 ◆フィリーズレビュー ◎⑯オパールムーン ◯⑪ララクリスティーヌ ▲⑩ヴァーチャリティ △⑨ラヴケリー ☆⑫ブルーバード【買い目】 馬連 ⑨⑩⑪⑫⑯オパールムーンからの流しが…

2021クラシックへの道51回 シンザン記念とかフェアリーステークスとかあった三日開催(2021.1.9-11)

あまりアクセス数を気にしてやってるブログでもないのだが、何ヶ月か前に謎の激減があり、以降は予想記事だけはそれなりに伸びるが、感想戦へのアクセスはかなり少なく、このシリーズに至っては閑古鳥という状態が続いている。 これでも一記事があまり長くな…

2021クラシックへの道㊿ 明け3歳(2021.1.5)

年が明け2021年、金杯デー。 明け3歳になった若駒たちの戦いももちろんこの日にスタート。以前、正月開催は厩舎の人らも正月ボケで仕事のクオリティが落ちるから穴が開きやすいなんて話を聞いたことがあり、いやいやそんな考えはプロ舐めすぎでしょと思った…

2021クラシックへの道68回 トライアルという名の決戦(2021.3.6-7)

3月に突入し、クラシック初戦へのトライアルがスタート。 本番に向けて調整しつつも決して安くはない賞金を獲りにくる有力馬たちに、未だ持たざる者たちがもう多くは残っていないチケットをもぎ取ろうと立ち向かっていく。トライアルとてひとつの決戦。盛り…

2021 チューリップ賞・弥生賞ディープインパクト記念 感想戦(2021クラシックへの道)

牝馬も牡馬もクラシック初戦と同舞台で行われるトライアルレース。 近年は年明け早々のOP以上のレースや、何なら年末のGⅠから十分に期間を空けて本番に臨むことがトレンドになり、また結果も出ていることから、以前ほどはトライアルが重要な位置付けではなく…

2021クラシックへの道㊾ 若駒に正月休みなし(2020.12.27)

令和二年の中央競馬最終開催日。 前日のホープフルSにて若駒たちの戦いは一旦ひとくぎりとか言いつつも、既に春への戦いは始まっている。 12/27(日) ◆中山3R 2歳未勝利 芝1600外 晴 良①クリーンスイープ ルメール ③ラインプリンス 武藤 ⑩マイヨアポア 大…

2021クラシックへの道㊽ 勝利者たち(2020.12.26)

今年は有馬前日という、在るべきタイミングで施行された2歳王者決定戦ホープフルS。この負債が貯まりに貯まった記事シリーズもやっとここに辿り着いたかと万感の思い。 さて、この日あの馬が強かったのはもちろん記憶しているが、他にどんな強者がいたっけ…

2021クラシックへの道㊼ 若きマイル王者は何処へ向かう(2020.12.20)

2歳のマイル王が決まった日。あの頃はなんだかんだ春の本番はまだ先と思っていたが、気がつけばもうすぐそこ。 ここで振り返り、先を展望するのも意味があるのではと信じて回顧。 12/20(日) ◆中山4R 2歳未勝利 芝2000 晴 良⑨ロードトゥフェイム 木幡巧 ②…

2021クラシックへの道67回 進撃のモンスター(2021.2.27-28)

府中での開催が終わり、ここからしばらくは中山+阪神+どこかという開催が続く。 そして一ヶ月とちょっとでもうそれぞれ本番の大舞台。ことここに至ったら、もうこの記事でまとめるのは1勝クラス以上に限ってしまって良いかなと。 もちろん未勝利戦も目は…

2021クラシックへの道㊻ さよならアーモンドアイ(2020.12.19)

昨年最初で最後の中山競馬場現地参戦となったあの日のことを振り返ると、やはり思い浮かぶのはアーモンドアイの引退式。 遠目ではあったが沈む夕陽の元、去りゆく名馬の姿を両瞼に焼き付け、惜別と感謝の拍手を贈りつつ、やはりもう彼女の走る姿を見れないこ…

2021クラシックへの道66回 平場デー(2021.2.21)

この日は3歳特別戦がダートと短距離戦ということで、ここでまとめる対象レースは平場のみ。 同じ1勝クラスでも特別レースより幾ばくか本賞金が少ないだけに、今後に向けての期待馬は出てきづらいという見方もあると思うが果たしてどうだろうか。 2/21(日…

2021クラシックへの道65回 旅立ちはフリージア(2021.2.20)

花のイメージ的に牝限っぽい感じがするがそんなことはないフリージア賞。 正直なところ、この時期の東京2000の勝ち上がり戦としては、いまいち出世馬が出ていない印象もある。対してつばき賞の方は近年だけでも重賞馬を続々輩出。ある意味今最も動向が注目さ…