2021クラシックへの道㊽ 勝利者たち(2020.12.26)

今年は有馬前日という、在るべきタイミングで施行された2歳王者決定戦ホープフルS。この負債が貯まりに貯まった記事シリーズもやっとここに辿り着いたかと万感の思い。
さて、この日あの馬が強かったのはもちろん記憶しているが、他にどんな強者がいたっけか。

12/26(土)


◆中山3R 2歳未勝利 芝2000 晴 良

⑦タイムトゥヘヴン 北村友
⑤ロックオブエイジズ ルメール
⑪タイセイコマンド 石橋脩

番手にいたタイムトゥヘヴンが脚色衰えず8馬身差勝利。単純比較はできないが時計だけでいえば同日のホープフル2着のオーソクレースと同等ということになる。36.6-37.2と非常にタフで時計の掛かる馬場状態が向いたか、或いは急成長を遂げたか。
なお次走京成杯では2着好走。力があることは間違いなさそう。


◆中山5R 2歳新馬 芝1600外 晴 良

⑦ジャズエチュード 石川
⑯バラードインミラノ Mデムーロ
⑪シャイニングマーズ 津村

南半球産の10月生まれということで斤量激軽だったジャズエチュードが平均程度のペースで逃げ、そのまま逃げ切り勝ち上がり。
番手のバラードインミラノが唯一ついていけて、その後ろは大差だったが、その2着馬は次走大敗。


◆中山11R ホープフルステークス(GⅠ) 芝2000 晴 良

⑩ダノンザキッド 川田
①オーソクレース ルメール
②ヨーホーレイク 武豊
⑪タイトルホルダー 戸崎圭
⑬シュヴァリエローズ 北村友

このレースについてはこちら。川田男泣き。
www.bakenbaka.com


 


◆阪神4R 2歳新馬 芝1800外 晴 良

⑤ヴァリアメンテ 藤岡佑
②サトノラムセス 池添
④エイカイステラ 岩田望

スローとなり先行していたサトノラムセスが押し切るかと思われたところ、中団から外回して末脚炸裂させた9番人気ヴァリアメンテがハナ差で差し切り勝ち。
次走若駒Sでは今度はクビ差届かなかったもののやはり卓越した末脚を見せての2着。決してフロックではなさそう。


◆阪神6R 2歳1勝クラス 芝1400 晴 良

③ファルヴォーレ 幸
①ヴェールクレール 福永
⑤グレイイングリーン 松山

ウインとマイネルがハナを争いハイペースに。この人らこんなんばっかりやな。
離れた後続が徐々に詰めてきて、結局道中後ろにいた順かつ速い上がり順で決着。馬場の中程を突き抜けた幸騎手の好判断もありファルヴォーレ勝利。なお次走は重賞挑戦して大敗。


ダノンザキッドが戴冠し、川田男泣きとともに年内の世代戦は大団円。此方としては馬券が当たれば言うことなかったのだが。

しかし、この記事を書いてる時点ではその後も数々の戦いが繰り広げられ、週末にはいよいよクラシックトライアルが行われる、いわば終盤戦突入といった頃合い。
奇しくも、この日に同じ中山2000を走り、かたや無敗の王者となった馬と、かたややっと未勝利脱出した馬とが弥生賞で激突。もちろん下克上が無いなんて誰も言い切れない。

やはりこうして世代戦をつぶさにチェックしていくことは、春の楽しみが何倍にも膨れ上がる。
ずっとリアルタイムで追えてればなお良かったことは言わずもがなではあるが……