2021クラシックへの道68回 トライアルという名の決戦(2021.3.6-7)

3月に突入し、クラシック初戦へのトライアルがスタート。
本番に向けて調整しつつも決して安くはない賞金を獲りにくる有力馬たちに、未だ持たざる者たちがもう多くは残っていないチケットをもぎ取ろうと立ち向かっていく。

トライアルとてひとつの決戦。盛り上がらぬわけもない。

3/6(土)


◆阪神11R チューリップ賞(GⅡ) 芝1600外 曇 稍

①メイケイエール 武豊/⑤エリザベスタワー 川田
②ストゥーティ 松山
⑫タガノディアーナ 和田竜
④シャーレイポピー 福永

掛かりに掛かって同着勝利のメイケイエールをどう判断するか悩ましい。1勝クラスも善戦止まりのストゥーティを物差しにすれば本番では厳しそうだが、いっそ一か八か逃げてしまえばという声もあり、確かにそれされたら怖い存在。(大きく沈みそうな気もするが)
バッサリ切るかヒモに入れるか、悩ましい存在になりそう。

 



3/7(日)


◆中山6R 3歳1勝クラス 芝1600外 曇 良

⑤ワザモノ Mデムーロ
⑧ノーダブルディップ 北村宏
④ジュンブルースカイ 川田

ペースは厳しくなく、番手追走していたノーダブルディップが直線抜け出すが、マークするかのようにそのすぐ後ろに控えていたワザモノがさらに上回る脚色で抜け出し、差し切り勝ち。
上位馬のこれまで負けた相手を見ると、メイン弥生賞の代理戦争感。


◆中山11R 弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ) 芝2000 曇 良

④タイトルホルダー 横山武
⑩シュネルマイスター ルメール
②ダノンザキッド 川田
⑧ソーヴァリアント 大野
③テンバガー Mデムーロ

下にリンクを貼った感想戦記事にも書いたように、上位馬はそれぞれ展望が開けたり、本番どういう競馬をするべきか明確になったりと、単勝1.3倍で3着だった馬も含めて、決して悪くない前哨戦だったのではと見ている。
もちろんそれぞれが本番の舞台で好成績を収められるかは別問題。クラシックならあの馬、マイルならあの馬にあっさり駆逐されることも全然有り得るが。


◆阪神9R アルメリア賞(1勝クラス) 芝1800外 曇 良

⑦オヌール 武豊
⑥ジャスティンカフェ 北村友
④ギャラントウォリア 池添

どスローの決め手勝負を、最後抜け出したオヌールが制する。
さすがに7頭中4頭が上がり3ハロン32秒台、最も遅い馬でも33.4となると参考にしづらい。むしろ次走変に人気して逆に妙味を演出してくれる馬が出てくるかも。


チューリップ賞と弥生賞について詳しくはこちらを
www.bakenbaka.com


未勝利突破組では日曜の小倉2000mを勝利したワイドエンペラーが凄かった。
初めて出遅れなく先行すると、短い直線で5馬身差に突き放す圧巻の勝利。すぐ使えるなら若葉Sあたり、少し間が必要なら京都新聞杯あたりを目標にして、中央場所でどれだけやれるか見てみたい。ひょっとしたら5月の府中に立てる器かもしれない。


まだ重要なトライアルや前哨戦は残っているが、いよいよ桜花賞まではあと30日とちょっと、皐月賞はプラス7日となり、本番に臨むであろう顔ぶれもだいぶ見えてきた。
まだこうなるだろうとか、あの馬が強いとか詰めて考えるのは早計というものだが、ついつい当日のターフで繰り広げられる光景を妄想してしまったり。もちろん現時点ではまだバレていない超新星の出現なんかも大歓迎。

今しばらく、夢と現実を行ったり来たりする日々を楽しむとしよう。