2021クラシックへの道㉞ 新馬・未勝利戦は大体スロー(2020.11.8)

もう年も明けてしまったが、こちらの時間は秋競馬真っ只中の時季。
三冠→三冠→GⅠ最多勝と、偉業が次々達成された後のGⅠひと休みの日曜日であったが、若駒たちの戦いは変わらず熾烈。

11/8(日)


◆東京2R 2歳未勝利 芝1400 曇 良

⑱ワザモノ 黛
⑰シーチェンジ 大野
⑩リュウノクララ 横山和

スローの直線勝負。外をまわしたピンク枠2頭が伸びていきワンツー。


◆東京4R 2歳未勝利 芝1800 晴 良

⑬インナリオ ルメール
⑧ニシノソメイノ 武藤
⑫キュンストラー 三浦

牝馬限定戦。
こちらもスローの決め手勝負となり、後方にいたインナリオが断然の加速を見せ圧勝。モーリス産駒期待の一頭に躍り出るもその後骨折してしまったとか……非常に残念。


◆東京5R 2歳新馬 芝2000 晴 良

①スノークォーツ 池添
④ジェニーアムレット Mデムーロ
⑧アレンシュタイン 石橋脩

2000mの2歳新馬戦にして上がり33秒台が出る、いわゆるドスローのヨーイドンといった競馬。ほぼ差のなかった上位三頭はそれぞれ次が試金石。


◆東京6R 2歳新馬 芝1600 晴 良

④フェアリーリング 戸崎圭
⑪シャドウアルテミス ルメール
①トーホウジュナール 池添

急な方向転換などしつつもフェアリーリングがしまい良く差し切り勝ち。

 


◆東京9R 百日草特別(1勝クラス) 芝2000 晴 良

⑥エフフォーリア 横山武
⑤レインフロムヘヴン Mデムーロ
①ヴェローチェオロ 横山典

このレースもスローとなり、直線33秒台使う決め手勝負。なかなか前が開かなかったエフフォーリアが開いたとみるや抜け出してグングン伸び2連勝を飾る。


◆阪神2R 2歳未勝利 芝1600外 晴 良

⑧シャーレイポピー 福永
⑦スンリ 松山
⑨メイショウホシアイ 泉谷

新馬戦でクビ差及ばずオプティミスモの2着だったシャーレイポピーが、テン良くハナに立ち、上がり最速の脚を使って3.5馬身差完勝。開幕週の高速馬場とはいえなかなか出来る芸当ではない。


◆阪神3R 2歳未勝利 芝2000 晴 良

⑥ディクテイター 北村友
⑤トウシンモンブラン 松山
⑦ニホンピロタイズ 酒井

スローペースの好位につけていたディクテイターが、先に抜け出したトウシンモンブランを捉えて勝利。
名前的に海外進出は難しいような……


◆阪神5R 2歳新馬 芝1800外 晴 良

②オヌール 武豊
⑤コーディアル 北村友
③スズカトップバゴ 幸

東西ともコレばっかりだがスローの決め手勝負。好位から抜け出したオヌールに、コーディアルが上がり32秒台で猛追するもクビ差残してオヌールに軍配。


◆阪神6R 2歳新馬 芝1400 晴 良

⑪グレイイングリーン 松山
⑧ワールドバローズ 和田竜
⑥サルファーコスモス 川田

好位から抜け出したグレイイングリーンが後続を寄せつけず完勝。やはりこういう速い馬場ではとりわけディープ産駒が目立つ。


まあ新馬戦や未勝利戦の多くがそうなのだが、この日はとりわけスローで上がりの速いレースが東西とも目立ったような。
そういうレースで凄い決め手を発揮した馬の中には、流れが厳しくなった途端メッキが剥がれる者もいれば、やっぱり強いのねとなる者も当然いるわけで。本物を見極めるのは難しい。

余談だが、そんな大体スローの決め手勝負になる傾向から新馬戦では調教の全体時計よりしまいの速さを見た方が良いと聞いたことがあり、買う時は大いに参考にしている。
まあロクに当たりやしないのだが。