にわか師が選ぶ2020年JRA重賞 ベスト5

毎年恒例(の割にはレインボーライン引退はじめ印象深いレースの多かった2018年はやってない)こちらのランキング。

疫病のおかげで我が国のみならず世界全体がメチャクチャにされ、しかもその騒乱は翌年以降も継続しそうで滅入ってしまう情勢ではあるが、数々の名レースを回顧するにつけ、興奮と感動を甦らせることができる。
そのうちのいくつかを、本来なら順位など付けられるものではないのだがご紹介。

第5位 有馬記念

記憶に新しいグランプリレース。
三冠馬三頭が参戦したJCの後では盛り上がらないのではとも言われていたが、ここも複数GⅠ勝ちのある同じ勝負服の3頭はじめ決して劣らぬ豪華絢爛な顔ぶれが集まった。
レース自体もペースこそ速くはなかったが、タフさと速さのどちらも求められる内容となり、総じて力のある馬がしっかり結果を出してくれて競技としての満足感が非常に高かった。(人気薄のサラキアは強さがバレていなかっただけ)
何よりも自身の馬券が的中し、有終の美を飾ることができたことは大きい。東京大賞典?知らん知らん。
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第4位 ジャパンカップ

空前にしておそらく絶後の可能性がかなり高い、同年の牡牝三冠馬と、2年前の三冠馬でありGⅠ最多勝利馬が一堂に会したレース。そしてあの着順。そんなドラマあるんかいと。
個人的にはキセキの暴走逃げは残念な出来事だと思ってる派ということもあり、レースそのものにはそこまで酔えなかったのだが、事前の期待の高まり、オラワクワクすっぞ度ではこれ以上を味わえることはもうないのかなと。
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第3位 スプリンターズステークス

衝撃度でいえばナンバーワンかもしれない。
直線短い中山でのスプリント戦で、直線入った時点では後ろから2番目にいた馬が段違いの加速で全馬抜き去り、2馬身差つけての圧勝劇。今年は生きてるうちにもう拝めないような偉業がいくつも達成されたが、この光景もその一つかもしれない。
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第2位 桜花賞

大雨で荒れた馬場での過酷な消耗戦。上がり38秒台の先行馬に誰も迫れない中、後方から一頭だけ突き抜けてきたのは後の三冠馬。
泥だらけの松山騎手が力強くガッツポーズする姿は、素晴らしい名牝と出会えたことの喜びに満ち溢れているように見える。
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第1位 菊花賞

こちらは三冠目の方で。
コントレイルがもはや同世代に敵なしと見られていたのは1.1倍という単勝オッズからも明らか。しかし2勝クラスを勝ったばかりの上がり馬により思いがけず戦いは大白熱。
徹底的なマークで王者を追い詰めたアリストテレス、完全に負かされるパターンに追い込まれるも決してハナを譲らなかったコントレイル、双方に拍手を贈りたい。
改修前の京都で行われる最後のGⅠレースに相応しい、素晴らしいレースでした。
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他にも菊とは逆に福永がその好騎乗でルメールを追い詰めるも馬がレベチすぎて屈したマイルCSや、アーモンドアイが新記録を樹立した秋天、白毛のスター候補が正真正銘のスーパースターになった阪神JF、川田男泣きのホープフルS、無人の客席へのお辞儀が印象的なダービーなど、ランクインしてもおかしくないレースは枚挙に暇がないが、まあこんなところで。

灯を消さないでいてくれた競馬界の皆さまへ、最大の敬意と感謝を。
そして、2021年も素晴らしい戦いをたくさん観れることを心より祈念いたします。