2021クラシックへの道㊱ 高速馬場の代償(2020.11.15)

阪神現地でエリザベス女王杯を観戦したのなんて、つい昨日のことのようであるが実際には二ヶ月近く前のこと。
あの土日、目の前で強い競馬を見せてくれた馬たちのその後を見てみるとアレッ?と思うようなこともあったりで。

11/15(日)


◆東京2R 2歳未勝利 芝1400 晴 良

②ジネストラ 三浦
⑨フミロア 石橋脩
⑬シュアーヴアリア 田辺

牝馬限定戦。
良血馬ジネストラが、好位から早め抜け出してそのまま脚色衰えず完勝。


◆東京4R 2歳未勝利 芝1800 晴 良

⑪エイスオーシャン 荻野極
⑬タガノディアーナ 石橋脩
⑦サンライズゴラッソ 三浦

中団からジリジリ伸びてきたエイスオーシャンが先頭に立つや弾けたように更に加速。逆パターンでソラ使っちゃう馬はよくいるが、ちょっと珍しい気がする。
唯一後を追うことができたタガノディアーナは次々走で勝ち上がり。


◆東京5R 2歳新馬 芝1600 晴 良

⑩カフェカエサル 石橋脩
⑥トゥルーアート 三浦
⑤ノアスマッシュ 木幡巧

スローにより好位からでも33.9の脚を使えたカフェカエサルが押し切って勝利。
しまいの脚色は勝馬より良かった2着馬は次走勝ち上がり。

 


◆阪神2R 2歳未勝利 芝1600外 晴 良

⑬ルークズネスト 幸
③リッケンバッカー 川田
①ノースザワールド 松山

好位から抜けたルークズネストが中団から追いかけてきたリッケンバッカーに抜かせず勝ち上がり。未勝利のマイルで1:33.6の時計は相当速いが、この秋の、とりわけこの週の阪神芝の時計はアテにしない方が良い。


◆阪神4R 2歳新馬 芝1400 晴 良

②シゲルピンクルビー 幸
⑪ゼリア 和田竜
⑫ミセスバローズ 松若

ある程度ペースは流れるも先行した馬で決まりそうになったところ、好位からスムーズに伸びてきたシゲルピンクルビーが捉えて完勝。
勢いに乗じて2戦目にしてGⅠ挑戦するも弾き返され17着。立て直して姉のシゲピンを越えることができるだろうか。


◆阪神5R 2歳新馬 芝1800外 晴 良

⑥ダノンジェネラル 川田
⑩マテンロウエール 横山典
④ヘネラリーフェ 松山

この高速馬場で5ハロン1:04.2とかいう目を疑うレベルの超スロー。馬群詰まって完全な上がり勝負を33.4の脚でダノンジェネラルが制する。次はきさらぎ賞に挑戦するらしいが通用するかは全く読めない。
加速するのに時間かかった分及ばなかったが、2着馬マテンロウエールのしまいの脚はよりインパクト強かった。こちらは次走強い勝ち方で未勝利突破。


◆阪神9R 黄菊賞(1勝クラス) 芝2000 晴 良

④アドマイヤザーゲ ルメール
②クインズラベンダー 川田
③スタッドリー 福永

少頭数でコーナー4つということで当然のごとくドスローとなり、逃げ馬以外は33秒台の上がりを使う決め手勝負。出負け気味の最後方(といっても5番手)からアドマイヤザーゲが全頭差し切る。タフな馬場で大差勝ちの新馬戦も相まってかなりの地力を有する馬と評価したのだが、次走ホープフルSは大敗。


ただの偶然かもしれないが、アドマイヤザーゲやシゲルピンクルビー、更には前日のビップランバンなど、この週の阪神で強い勝ち方を見せてくれた馬たちは軒並み次走大敗を喫している。とりわけ速い時計だったデイリー杯組も前回書いたとおりの有様。
まあ勝ち上がるということは、次は上のステージになるということで、当然そう易々と勝ち負けできることもないのだろうが、気になってしまうのが度々書いているようにこの週の阪神が稀に見る高速馬場だったこと。
たまに主張する人がいるが、高速馬場で爆走したことでダメージが残るということもあるのかなと。とりわけまだ身体が出来上がっていない若駒には大きな負荷が掛かっているのかもしれない。

個人的には『高速馬場=負担大』説にはあまり賛同していないのだが、とりあえず今週シンザン記念に出るルークズネスト、フェアリーSのアトミックフレアがどんな走りをするかは注視しておきたい。(どっちもそもそも人気薄っぽいし、前走から期間も開いているので参考にならんかもしれないが)