2021 日本ダービー(東京優駿) 予想

この日のために、この一年間生きてきた。

などと言うのは少々大袈裟ではあるが、まったくの出鱈目でもない。
秋の菊花賞を軽んじるわけではないが、やはり連綿と続いてきた世代の戦いはダービーが頂点、クライマックスであることは間違いないところ。

この一年、クラシックへの道などと銘打ち、ずっと見てきた書いてきた。
泣いても笑ってもこれで最後。ハッピーエンドで幕を閉じよう。

◆日本ダービー

◎①エフフォーリア
◯⑩シャフリヤール
▲⑬グレートマジシャン
△⑭タイトルホルダー
☆⑦グラティアス
★⑮アドマイヤハダル

土曜の府中芝を見る限り、例年のダービーウィークほど内側天国ではなさそうに見受けられ、調べてみると今年は開幕前のエアレーションやらシャタリングやらが施されておらず、結果あまり固まりすぎていないとか情報が飛び交っており、馬場研究家の当方としては、なるほどわからんといった感じである。
ともあれ、今年はそこまで顕著に内有利ということもなかろうと、外枠にいる面白そうな馬たちに穴開けを期待。

 


◎①エフフォーリア
と言いつつ本命はこちら。これはまあ仕方がない。共同通信杯と皐月賞で世代上位のライバルたち相手につけた着差と走りぶりを見ると、逆らうのは無謀というもの。
どの馬もマークしてくるであろうことを考えると、最内枠は必ずしも歓迎できないのだが、思い切りよく好位につけるであろう人馬の特質からして、そこまで仇になってしまうことは考えづらい。
前を可愛がりすぎて捕まえそこねる、早く行きすぎて後ろに捕まるという恐れはないこともないので確勝とまでは言えないが、さすがに馬券外に吹き飛ぶ恐れは極小であろう。


◯⑩シャフリヤール
▲⑬グレートマジシャン

巷間ハイレベルと囁かれる毎日杯組の2頭を、当方も高くとりたい。
その時のパフォーマンスもさることながら、それぞれその一つ前に東京で走っており、好走していることも強調したい。
シャフリヤールはあの共同通信杯でほぼ横一線の2着争いをした中で最も展開が向かなかった馬である。勝馬を逆転するには敵失が必要ではあろうが、2着3着候補の最右翼かと。
グレートマジシャンはセントポーリア賞での勝ちっぷりと毎日杯の直線の様子から、ダービーではシャフリヤールを逆転すると主張する人も多く、確かに頷けるだけのものはある。
が、毎日杯こそ代打の川田騎手に託したものの、新馬戦当初から福永騎手が絶賛していたシャフリに対し、こちらはずっと騎乗していたルメールから戸崎騎手への乗り替わりということで、◯▲は毎日杯の着順どおりとしたい。決して福永>戸崎というわけじゃなくてね。

なお、どちらも1800mしか経験していないという不安要素があり、血統的に長い方が良さそうなグレートマジシャンはともかくシャフリヤールはそれで評価を下げている人も結構いるという。
まあ、走らせてみないとわからないところではあるが、上のアルアインはGⅠ勝ち鞍こそ2000だが、2200でも好結果を出しているし、ダービーももうちょい早めに動いてれば十分馬券内はあったと思わせるものはあった。
また、過去2000以上を走ったことのない馬はダービーで馬券になっていないらしいが、ここまで有力なのはそんなにいなかったんじゃないかと。


△⑭タイトルホルダー
皐月賞組からは、まず別格さんを除けば最先着のタイトルホルダー。先行天国ではなくとも、残しきるだけの力はあるんじゃないかと。逃げ宣言のバスラットレオンから離れた番手にでもつけられればしめたもの、枠は全然違うがロジャーバローズしてしまう可能性すらあると思う。


☆⑦グラティアス
★⑮アドマイヤハダル

皐月3〜7着の5頭にあまり力の差はなく、所変わってどうなるか読みづらいところはあるが、まずスタート出遅れと直線入ったところで接触があったグラティアスは買ってみたい。
スピードに乗ってコーナー回ってきて、坂に差し掛かる直前でぶつかってしまった不利は見た目以上のものがあると思うのだが、それでも6着まで喰らい付いてきて、しまいの脚色は最も良かったように思えた。
逆にしまい少し甘くなったアドマイヤハダルは重めの馬場に泣いた感。良馬場の府中でスピード勝負になればこちらに分があるのでは。追い切りのいざこざはまあ素人が気にしすぎてもしょうがない。
何より、その5頭の中で人気薄なのがこの2頭。チョイスしない理由がない。


以下、気にはなったけど切りにした馬。

サトノレイナス
過去マイルしか経験がなく、阪神JFも桜花賞も強い競馬はしているものの勝ててはいない。牡馬と初対戦。外枠。ルメール近年のダービーはイマイチ。唯一の東京(左まわり)だった新馬戦は勝ちはすれどもパフォーマンスはイマイチ。
中穴ぐらいならともかく、この人気であればちょっと買えないかなと。

ワンダフルタウン
勝負服的に贔屓の馬で、青葉賞では内心応援しつつも馬券では切って後悔。
叩き良化型、過去の青葉賞馬と異なり消耗は少ないと、買い要素も満載ではあるのだが、レース内容から考えると人気しすぎ。また、叩き良化型といえど連続輸送も初めてだったりする。
ここはまた後悔する可能性もあると知りつつ、再度の切りで。

レッドジェネシス
ここ2走の充実は侮れないし、枠も良いところを引いたし、お父さんが息子とのワンツー目指して張り切りそうではある。人気的にも手を出したくなるところ。
が、もし皐月賞上位馬や毎日杯の2頭が京都新聞杯にいたとしたら、1〜2馬身ぐらい前にいる姿がイメージできてしまうので。


買い方含め、まだまだ考えねばならないことは多く、また当日のレースなどを眺めて変更が生じないとも限らないが、とりあえずは整った。
今しばらく悩みつつも、最高の日をエンジョイすることにしよう。