2021 葵ステークス 予想

もはや世界はダービー一色。
街を歩けば老若男女がダービーの話で盛り上がり、テレビをつければ芸人がダービーのトークで笑いをとり、新聞を読めばコボちゃんがダービーオチで軽快な笑い。

そんな風潮に浮かれるあまり、土曜日の勝負をおろそかにしてはいけない。
『土曜競馬を軽んずる者、日曜に死す』などとことわざにもある通り、前日から全力で臨まなければならない。

葵ステークス。若駒たちのスプリント重賞。
初めからこの舞台を目指していた者たち、クラシックやマイルの大舞台には届かなかったり距離が合わなかったりした者たちによる電撃戦。
世代の頂点を決する前日に行われる、もう一つの決戦。ここをしっかり取ってダービーへと。

◆葵ステークス

◎⑥ダディーズビビッド
◯⑪サルビア

 


前走初めて1400に距離を縮めた橘Sで快勝したダディーズビビッドを本命に。同舞台のファルコンSをほぼ同じぐらいの時計で走ったヴィジュネルを物差しにすると、グレナディアガーズをも超える勝ちっぷりということになる。
もちろんそう単純に計算できるものではないことは百も二百も承知だが、少なくとも今回のメンバー内ではかなり高く見積もって良いのではなかろうかと。
その走りぶりから1200だと忙しそうという感じではなく、中京も得意舞台。聖火ランナーをつとめて「ダービーで金メダルをとりたい」とコメントして大いに盛り上げてくれた名手が、いや1日早いよなんてオチもいかにもありそうな気がする。

相手はファルコンS組から、あまり伸びない内側を通り、アタマ差で4着だったサルビア。別格の2頭を除けばかなり強い競馬をしていたと評価できる。
同じ勝負服の人気馬・ヨカヨカとは過去ファンタジーSと阪神JFでぶつかっているが、いずれもヨカヨカが先着。その鞍上は福永祐一。
しかし今回福永が騎乗するのはこちらのサルビア。どういう力学でそうなっているのか明確にはわからないが、シンプルに上位騎手が現時点で強い方を選んだと見るのが正道なのでは。そして彼は中京ではしばしば鬼になることも忘れてはならない。


ユタカ&ユーイチ。もうこれで決まり。実に簡単でした。
これで勢いに乗れ軍資金も増え、日曜の大決戦へ万全の状態で挑むことができる。そんな舞台を用意してくれて、JRA様々といったところである。