2021 シンザン記念・フェアリーステークス 感想戦(2021クラシックへの道)

今年は京都でなく中京で行われるシンザン記念。ちなみにレース名に冠されている名馬・シンザンは中京を走ったことはないとか。
まあそれは余談として、例年は存在しない3歳馬の中京マイル重賞ということで、ここに出してくる陣営の意図はあるんだろうなと。シンプルに考えればクラシックよりNHKマイルカップを志向してるのかなと想像できるが、さて。

◆シンザン記念

◎⑤ダディーズビビッド
◯⑫ピクシーナイト
▲⑩バスラットレオン
△⑮ククナ
△⑬ロードマックス

【買い目】
馬連 ⑤⑩⑫
ワイド ⑤ー⑫
3連複 ⑤ー⑩⑫⑬⑮

【着順】
⑫ピクシーナイト 福永 ◯
③ルークズネスト 幸
⑩バスラットレオン 坂井 ▲
⑮ククナ ルメール △
⑥セラフィナイト 丸山

前走の出遅れを踏まえゲート練習を重点的にやっていたというピクシーナイトがその甲斐あって好スタートからテン良くハナに。リズム良く速すぎず遅すぎずのペースを刻む。
今の中京で力のある馬に楽逃げさせたらなすすべなしといった感じで、直線でも脚色衰えず後続に迫らせず完勝。
鞍上は敗れた前走後に、課題を克服すれば大きな所を狙えるとコメントしていたが早速実証してくれて、すっかりオトコ前になったもんである。

番手で進めた有力馬のバスラットレオンとのワンツーで決まってくれれば馬連はとれていたのだが、中程で脚を溜めていたルークズネストがスッと外に持ち出すや、鋭い末脚を披露して2着に。うーんお見事だけど邪魔。

本命のダディーズビビッドは案の定掛かってしまうも、浜中騎手は何とか宥め、行きすぎず下がりすぎずの位置で競馬をし、コーナーでは良い感じで進出して直線入ったところではイケるかと思ったが、力を残せず垂れてしまう。そもそも力が足りなかったか掛かったことで消耗したかはわからぬが、こうなると諦めるしかない。
金曜日に代打を頼まれたテン乗りの騎手としてはできるだけの仕事をしており、これ以上を期待するのは酷。残念だが仕方ない。

モーリス産駒初の重賞V、しかもワンツーと景気の良い新年のスタート。この勢いで今年は批判的な人を黙らせることができるだろうか。

 


三日開催最終日は中山にて乙女たちの戦い。

◆フェアリーステークス

◎⑧テンハッピーローズ
◯⑪オプティミスモ
▲⑮ホウオウイクセル

【買い目】
馬連 ⑧⑪⑮
ワイド ⑪ー⑧⑮
3連複 ⑧ー⑪ー⑮

【着順】
⑨ファインルージュ ルメール
⑮ホウオウイクセル 丸田 ▲
①ベッラノーヴァ 丸山
⑧テンハッピーローズ 福永 ◎
⑥ネクストストーリー 杉原

タイニーロマンスがテンに立ち、向正面ペースが落ち着きかけたところで、人気の一角クールキャットがぐいぐい押し上げ先頭争いも制してコーナーへ。今の中山としては緩みのないタイトな流れになってしまう。
何だ何だ、そんなんしても勝てちゃうほど強いのか?と目を丸くしていたのだが、直線半ばで力尽きる。どうやら人馬いずれか(レース後のコメントを見る限り人の方)のご乱心だった模様。

その煽りをもろに喰らったのは一番人気のテンハッピーローズ。好位から早めに前を飲み込みに行く王道の競馬をするも、この流れでは厳しく、しまいの脚色が悪くなり、バシバシ外から差されての4着。
まあ仕方ないが、流れを読んで仕掛けを遅らせていればとも思えてしまう。

結局後方でしっかり脚を溜めていた3頭での決着。特に突き抜けたファインルージュは鞍上にGⅠいけると言わしめるパフォーマンス。ルメ騎乗による過剰人気かと思っていたが、己が過小評価していた模様。
ホウオウイクセルには目を付けることができていただけに残念。

なお、期待のオプティミスモは力も足りなかったかもしれないが、縦の位置どりもコースの内外の位置も、わざわざ走りにくい所を選んで走らされた感。お気の毒。


というわけで未だ重賞での初日は出ず。
待てばそのうち当たるだろうではなく、攻めの姿勢でもぎ取りにいかねば。