2021 オークス 感想戦

世の中が平常だった頃、毎年オークスデーには仕事が入るようになっており、府中のGⅠで唯一現地観戦が叶わぬレースだった。
幸い、という言葉を使えるような世情ではないものの、毎年入ってた仕事は昨年に続きナシ、競馬場は少数ながら客入れとなった今年、ついに現地観戦が実現。

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初めての現地オークスデーにはしゃぐわたくしに、競馬の神様もようこそと歓迎してくれているのか、到着早々連勝、それも2つめはなかなかの果実をゲット。これは今日はキテるんじゃないかと思いきや、何てことはない、最初に喜ばせておいて、後から回収してくるいつものやり口。
というわけで、勝ち分もだいぶ溶けたタイミングで、決戦の刻。

◆オークス

◎⑤クールキャット
◯⑮アールドヴィーヴル
▲⑱ステラリア
△⑨ユーバーレーベン
△⑪ソダシ

【買い目】
馬連・ワイド ⑤⑮⑱
3連複 ⑤⑨⑪⑮⑱

 


【着順】
⑨ユーバーレーベン Mデムーロ △
⑦アカイトリノムスメ ルメール
⑧ハギノピリナ 藤懸
④タガノパッション 岩田康
⑮アールドヴィーヴル 松山 ◯

薄っすら有るかなと思っていたが、本命クールキャットがハナに立つ。
薄っすら有るかなと思っていたが、▲のステラリアが大外からの積極騎乗で番手につく。
そのすぐ後ろにソダシ。それをマークする形にルメールがいて、更にそれをマークする位置に福永といった位置どりはさすがというべきだろうか。

意表をつかれたのはククナの先行策ぐらいで、概ね想定にあった隊列に。
あとは名手・武豊が速すぎず遅すぎずの、強い先行馬に有利なペースを刻んでくれれば……と期待を膨らまし、実際、昨年積極的にいったウインの穴馬2頭が2着3着に残したのと近いペースになる。

が、直線残り200mと少しのあたり。
一旦前に出たクールキャットがそのまま粘れるか、ソダシが捕まえにくるかと固唾を飲んでいたレース状況は一変。後方待機からコーナーあたりで徐々に進出を始めたユーバーレーベンに外から差してこられると、先行馬たちはパタっと止まってしまう。
怒涛の勢いで襲いくる後方追い込み勢に、真ん中より前に位置取った馬で捕まらなかったのはアカイトリノムスメのみ。そちらも向正面で好位から次々他馬にいかせて中団まで後退していたのだから、恐るべき勝負勘というべきか。

いわゆるスローのヨーイドンで、そこまで離されていなかった末脚自慢勢が追い込みを決めやすくなって、却って先行勢に不利な展開になるというのはよくあるが、それにしてもクールキャットやステラリアがああも脚を残せないとは。ソダシともども、距離がしんどかったということだろうか。てか展開を考えればソダシは十分評価できる走りはしていたかと。
また、そういうレースになったら進出すると思われたアールドヴィーヴルは伸びはすれど伸びきれずの5着まで。4着のタガノパッションはともかく、ハギノピリナはさすがに全くのノーマーク……

これまで片鱗は常に見せていたユーバーレーベンが、ついに諸々かみ合っての、でかすぎる2勝目をあげ、新たなる女王に。
どこか高いところにいる方へ何度も勝利を捧げるミルコ・デムーロの姿を目の当たりにし、馬券を壮絶に外したことも、一年間の集大成がこんなにトンチンカンな大空振りに終わったことも忘れ、ただただ拍手。


まあ馬券なんていつでも取れる。少なからず感動を味わえたことで良しとしておこう。

そして次はいよいよ。