2021 桜花賞 感想戦(2021クラシックへの道)

クラシック開幕を告げる桜花賞。

アーモンドアイ、グランアレグリア、デアリングタクトと、毎年このレースの後は新たなるスターの伝説の始まりを予感させ、高揚を覚えるのだが、既にスターの座にいる者がまた一歩更なる高みに昇る瞬間を目撃というのもまた格別な気持ちになるもので。

◆桜花賞

◎②ファインルージュ
◯⑯ソングライン
▲⑩アールドヴィーヴル
△④ソダシ

【買い目】
馬連 ②⑩⑯/②ー④
ワイド ②ー⑯
3連複 ②④⑩⑯⑱

やはりサトノレイナスは怖いなと。さすがに18頭立ての大外は厳しいだろうとはいえ脚質的にはそこまで致命的じゃないしなと、完切りは思い留まり3連複のみ薄っすら抑えておく。

 


【着順】
④ソダシ 吉田隼 △
⑱サトノレイナス ルメール
②ファインルージュ 福永 ◎
⑤アカイトリノムスメ 横山武
⑩アールドヴィーヴル Mデムーロ ▲

開催9週目で、つい先週大雨に祟られたりもしたことが嘘のような超高速馬場でのレースとなった今年の桜花賞。
1000m56.8という凄いペースになり、その後もメイケイエールの暴走などもあって一切緩まなかったが、この馬場においては実力上位の馬が好位から抜け出す競馬をするには丁度良いぐらいだっただろうか。

好位から力強く抜け出してきたのは2歳女王に戴冠して以来の参戦となったソダシ。その見栄えの良さを差し引いても、まず勝ち負けは間違いないと確信できる脚色で先頭を駆けてゆく。

それを追うように抜け出してきたのは、ともにソダシをマークする位置で競馬をしていたファインルージュとアカイトリノムスメ。内内を通った我が本命ファインルージュの方が手応えに勝り、女王に迫っていく。
(最後にはまたアカイトリノムスメも迫ってはきたが)

どうやらこれは馬連とったか? おっサトノレイナスも来た。これはW的中か!? ああっサトノレイナス速すぎる! 福永2着に粘れ! ふくながぁぁぁぁ!!
絶叫するもしっかり交わされて3着。悲。

前の馬が脚色鈍ったように見えるほどの豪脚で迫ってきたサトノレイナス。
改めて見返すと、いつもどおりの出負けから徐々に内側にルートをとっており、コーナーではやはり追い込み競馬になった同じピンク帽のソングラインやホウオウイクセルよりも二頭分ぐらいは内側を通ってきている。
馬の強さは言うに及ばずだが、外をまわるのはシンプルに不利になってしまう馬場状態での大外枠で、最大限の仕事を成したルメールも賞賛されて然るべきだろう。

結局阪神JFでの上位2頭が再び覇を競ったわけだが、結果は変わらず勝ったのはクビ差凌ぎ切ったソダシ。2歳女王から桜の女王へとクラスチェンジを果たした。
白毛馬による初めての芝重賞制覇、初GⅠ制覇に続き、初のクラシック制覇をコースレコードというオマケ付きで達成。
オークスでは逆転を許すのではという見方も強いようだが、そこでもう一つ大勲章を取っても全くおかしくない。期待したい。


馬券的にはチキってサトノレイナスを加えたことで命拾い。
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当初切る予定だった馬だけにあまり厚くは買っておらず、払戻しはささやかなものであるが、まあ外れるよりはよっぽど良い。


まあスーパースターが勝ってくれて、また多少なりとも馬券も取れたので総じて良い桜花賞ではあったが、一方でトライアル組が馬券に絡まないどころか、最先着が7着で他は二桁着順となると、ちょっとその辺りどうなのかなぁと思ってしまったり。
本番に向けて盛り上がる作用もあるトライアルの意義が揺らいでしまうことはあまり望ましくないような。

さて、牡馬の方はどうなるのか。