2021クラシックへの道76回 青葉賞感想戦と線路の脇のつぼみのアレ(2021.5.1-2)

いよいよ本番の月を迎え、それぞれの前哨戦も佳境を迎えている。
まったく若駒の戦いというのは難しいもので、やはりクラシック初戦を戦った者が強いと実感させられる年もあれば、その固定観念で痛い目に遭う年もある。

今年はどうか。しっかりその走りぶりをチェックして本番に臨むのは国民の義務。

5/1(土)


◆東京11R 青葉賞(GⅡ) 芝2400 小雨 良

【予想】
◎⑩キングストンボーイ
◯⑯レインフロムヘヴン
▲⑥アオイショー
△③ノースブリッジ
△⑫スワーヴエルメ

【買い目】
馬連 ⑥⑩⑯
3連複 ③⑥⑩⑫⑯
単勝 ⑯

【着順】
②ワンダフルタウン 和田竜
⑩キングストンボーイ ルメール ◎
⑦レッドヴェロシティ Mデムーロ
⑪テーオーロイヤル 菱田
⑫スワーヴエルメ 柴田善 △

スローってほどでもないが速くもない、淡々としたペースで流れ、コーナーで馬群凝縮し直線勝負。
唯一の重賞勝ち馬と、あの共同通信杯の上位馬という、真っ当に考えれば簡単に当てられる2頭が抜け出しての叩き合いとなり、ワンダフルタウンが5ヶ月明けての重賞連勝を飾る。御贔屓と明言しておきながら小賢しい屁理屈で切っていた当方は涙目。
3着以下との着差があまりないことからダービーでは低く見積もるか、いや叩き良化型のこの馬のこと、本番ではよりパフォーマンスを上げてくると高く見るかはじっくり考えたい。もちろんこの勝負服の勝利を願う気持ちを馬券に託すのも悪くはない。
キングストンボーイは、前走同様経済コースをまわっての権利獲り。本番は鞍上と枠次第で一考。

 



5/2(日)


◆東京11R スイートピーステークス(L) 芝1800 曇 良

⑥タガノパッション 岩田望
⑪アラビアンナイト 丸山
③オレンジフィズ Mデムーロ

かなり流れたペースの中、中団にいたタガノパッションが一頭抜群の脚色で抜け出してきて2馬身差の完勝。
正直単勝一桁台人気であることに首を捻っていたが、前走を改めて見ると重馬場で向正面に差し掛かる前からの超早仕掛けで番手に、3〜4コーナーでまた早仕掛けで前に出てそのまま粘り切るという何だこりゃレベルの強い競馬をやっていた。そしてトライアルの舞台では脚を溜めて弾けての完勝。
さすがに本番では相手関係が大幅に強化されるが、少なくとも即切りはできない存在ではあろうかと。


というわけで、オークスの方はこれでほぼ出揃った。一応この週に矢車賞を勝ったハギノピリナなど、まだ参戦表明していない1勝馬が登録してくるかもしれないが。
ダービーは来週京都新聞杯とプリンシパルSがあり、更には最近は少ないがNHKマイルからの参戦もあるかもしれず、期待馬の一頭であるグレートマジシャンがボーダー前後という、ある意味では面白い状況になってたりする。

それぞれの本番に向けて天井知らずに高まる興奮ではあるが、その一方でこの週はプレミアエンブレムやレシャバールといった、歴の浅い自分にも思い入れのある馬の仔や全弟が未勝利突破。
期待はもっと大きかったのに遅きに失したとも言えるが、ともあれ当面中央で戦い続ける権利を手にできたことは重畳。
夏秋の進撃、そしていずれは同期のクラシック組や歴戦の古馬と大舞台で相見えることも期待しつつ、届かざる者たちの戦いも追っていきたい。