2021クラシックへの道60回 偉大なる父・ディープインパクト(2021.1.31)

1月終わりの日。とある種牡馬の子どもたちが各場で大暴れしたそうな。
きっと草葉の陰で喜んでるか、それともパパの現役時代はそんな遅くなかったぞと負けん気を出しているだろうか。

1/31(日)


◆東京5R 3歳未勝利 芝1600 晴 良

⑯クロンターフ 川田
⑭ボルゾーバー 戸崎圭
③ウインシャーロット 石川

後方からだったクロンターフが向正面のうちに3番手まで進出し、直線でも脚色衰えず抜け出して勝利。時計・内容とも優秀。
一方1番人気のアークライトは着順・着差ともこれまでで最も悪い敗北。さすがに春への戦いからは脱落か。


◆東京6R 3歳新馬 芝1800 晴 良

⑯エクランドール ルメール
⑫ホウオウサミット 横山武
⑨アヒージョケッパー 三浦

どスローの上がり勝負。先に抜け出したホウオウサミットを、フィエールマンの全妹エクランドールが何とかとらえてハナ差勝利。2着馬とマッチレースを演じる芸風は兄譲りか。


◆東京9R セントポーリア賞(1勝クラス) 芝1800 晴 良

③グレートマジシャン ルメール
⑧バジオウ 戸崎圭
⑦イースタンワールド 大野

出遅れ後方からになったグレートマジシャンが、直線では見せ鞭一発で他馬とは全く異なる加速を見せ、好位から抜けていたバジオウを軽々交わしきって勝利。2着馬の後ろも差が開いており、勝ち馬の能力は相当なもの。陣営によるとまだ子どもっぽいところがあるらしい。
ちなみに、この日の東京芝は古馬戦も含め全てディープインパクト産駒が勝利。

 


◆中京5R 3歳未勝利 芝1600 晴 稍

⑨ワールドバローズ 和田竜
③ロードラスター 福永
⑧セリシア 松山

かなりハイペースのレースとなり、粘る逃げ馬を捕まえにいけたのは好位にいた人気3頭のみ。その中でもワールドバローズがもうひと脚使い勝利。


◆中京6R 3歳新馬 芝2000 晴 稍

⑫アナレンマ 福永
⑬ショウナンサルヴォ 池添
①スレイマン 岩田康

5ハロン1:05.3はいくら稍重での2000mといえど遅すぎる。ディープ産駒の人気馬アナレンマが切れ味を発揮し勝利。勝ち馬マークで突き放されるかと思いきやしまいはまた鋭く迫った2着馬も見た目良かった。


◆小倉6R 3歳未勝利 芝1800 晴 良

⑥デルマアシュラ 荻野琢
⑧キネシクス 吉田隼
⑬ロードトランス 横山和

35.4-37.3というかなりタフで、先行勢には厳しいレース。
中団から他の追い込み勢よりは早めに進出したデルマアシュラがそのまま突き放して2馬身差勝利。


前述したように、この日は東京の芝レース全てでディープ産駒が勝利したのだが、他場でもこのブログで取り上げた3歳戦に限ればアナレンマもデルマアシュラもディープの仔。唯一異なるワールドバローズも母父はディープだったりする。
目下3歳世代のリーディングでトップを走り、母数の多い上位勢では唯一EIも2を超えている。今更言うに及ぶことではないが、つくづく偉大な父であったんだなぁと。

現3歳馬含めて残り三世代。しかも来年夏にデビューの年を迎える最終世代は交配数が極めて少ないと聞いている。
寂しくはあるが、その中で多くの喜びを感じられるのも競馬。今しばらくかの名馬の子どもたちに受け継がれる夢に期待することにしよう。