2021クラシックへの道59回 遅すぎる初勝利?(2021.1.30)

年が明け、あっという間に一ヶ月。関東での開催場は中山から東京へ。
わずか4週の開催期間。5月に行われる牡牝それぞれの頂上決戦を睨んで参戦してくる陣営などが、まだまだ寒い季節に熱い戦いを繰り広げてくれる。

1/30(土)


◆東京5R 3歳未勝利 芝1800 晴 良

⑩ボーデン 川田
①トゥーフェイス 木幡巧
⑤ラインスプラッシュ 武藤

道中中団から直線中程で抜け出したボーデンがそのまま6馬身差つけての圧勝。
単純比較はできないが、翌日のセントポーリア賞より1秒以上、古馬の2勝クラスよりも3秒ほど速い勝ち時計。


◆東京6R 3歳新馬 芝1600 晴 良

⑩ラヴォルタ ルメール
⑯サンフローリス 嶋田
⑮タイセイジェニー 石橋脩

スローペースの番手から粘るラヴォルタに誰も届かず。


◆東京10R クロッカスステークス(L) 芝1400 晴 良

①ストライプ 田辺
⑨レガトゥス ルメール
⑧ニシノアジャスト 三浦

3ハロン37秒とこの距離としては超スローになり、実に10頭中7頭が上がり33秒台を使う直線スピード勝負。内の好位でロスなく立ち回ったストライプが勝利。
こういう展開でも人気どおりのワンツースリーで決まるもんなんだなぁと。

 


◆中京5R 3歳未勝利 芝2000 晴 重

⑧ルペルカーリア 福永
②モンテディオ 松山
⑩ブリンク 坂井

好位から外をまわして直線の入りでは先頭に並んでいたルペルカーリアがそのまま脚色衰えず、食らいつこうとするモンテディオも振り切って勝利。


◆中京9R 白梅賞(1勝クラス) 芝1600 晴 稍

③ヴィジュネル 幸
⑤ヴィルヘルム 松山
④スパークル 福永

後方からコーナーワークと早めの仕掛けで先に前に出たヴィジュネルを、ヴィルヘルムとスパークルが猛追して、3頭ほぼ並んでゴールイン。


◆小倉2R 3歳未勝利 芝2000 曇 良

①テリオスマナ 鮫島駿
②トウシンモンブラン 吉田隼
⑥メイプルリズム 斎藤

牝馬限定戦。
最内枠を活かして経済コース通ったテリオスマナが4角抜けるところではうまくコース中程に持ち出して、脚色良く抜けてくる。


◆小倉6R 3歳未勝利 芝2000 曇 良

①ジャッカル 藤岡佑
④アポロミラクル 菊沢
⑧フォルテデイマルミ 浜中

大逃げしたジャッカルがコーナーでは後続に迫られるも、直線で再び突き放して4馬身差完勝。覚醒したか小倉の水がよっぽど合ったか、はたまた母親の名前通り気まぐれか。とりあえず坂のあるコースでどれだけやれるか見てみたい。


この日はリステッドや1勝クラスの特別戦もあったが、目を惹いたのは東西でお昼時に初勝利を挙げたボーデンとルペルカーリア。
片や叔父のドゥラメンテをも彷彿させる末脚で内容も時計も素晴らしい勝利、片やモーリス×シーザリオという世代の目玉ともいうべき良血馬が真価を発揮と、勝ち方といい背景といいどうしても春の大舞台での躍動を期待したくなってしまう。

ただ、季節は既に二月を迎え、いよいよクラシック本番への選別が煮詰まる時期。当然今のままでは本番の舞台へは立てない。
残り僅かの期間に少なくとももう一つ勝ち星をあげるか、トライアルで権利を得ることができるか。できたとして万全の状態で大一番へ臨むことができるか。
無理ではなかろうが容易でないのも確か。皐月賞で勝つ条件に言われているように、つくづくクラシックというのは早くに仕上げていくことも重要な勝負なんだなぁと。