2021クラシックへの道61回 桜の蕾(2021.2.6)

この土曜日に東西で組まれていたのは、牝馬限定距離短めの特別戦。
当然、主に桜花賞を目指す若き才媛たちが火花を散らす。

2/6(土)


◆東京5R 3歳未勝利 芝2400 晴 良

③ジェニーアムレット 三浦
⑤マイネルスキープ 柴田大
⑭マイネルヒッフェ 戸崎圭

世代最初の12ハロン戦ということで中盤までゆったりだったが、1番人気のアレンシュタインが向正面のうちから進出し、一転息の入らないペースに。
結局無謀だったかアレンシュタインは早々と垂れてしまい、行かせて番手に控えたジェニーアムレットが長く良い脚を使い勝利。唯一の強敵が勝手に転んでくれた感も否めない。


◆東京6R 3歳新馬 芝1800 晴 良

⑧カイザーバローズ 津村
⑬アルディートクライ 戸崎圭
③チャックネイト 石橋脩 /⑥ディキシーデイズ ルメール

ゆっくりめのペースで逃げたディープ産駒・カイザーバローズが上がり最速でグングン突き放し圧勝。津村騎手は通算500勝達成。上の方々と比較しなければ立派な記録です。


◆東京9R 春菜賞(1勝クラス) 芝1400 晴 良

②アヴェラーレ ルメール
⑯タイニーロマンス 内田博
③グローリアスカペラ Mデムーロ

牝馬限定戦。
今の東京でのこの距離としてはゆったりめのペース。好位内側にいたアヴェラーレが、前に道ができるまで慌てず騒がず、いざ開いたら怒涛の末脚を使い、同じような位置どりから抜け出していたタイニーロマンスを簡単に交わしさり連勝。ドゥラメンテ産駒で母親は短距離やマイルで活躍の馬。娘も次はマイルに挑戦か。期待。
新馬戦の強さが印象的で、今回2番人気だったルージュアドラブルは激しく出遅れて終了。立て直せるか。

 


◆中京5R 3歳未勝利 芝1600 晴 良

③サトノスカイターフ 松山
⑪カバーガール 武豊
⑧マテンロウアレス 福永

ペースは流れて持続力も問われる展開。
まず4頭、次いで3頭が抜けてほとんど並んでゴールイン。デビューから3戦ルメールで勝てなかったサトノスカイターフが乗り替わりで勝ち上がり。


◆中京10R エルフィンステークス(L) 芝1600 晴 良

⑨サルファーコスモス 川田
①スンリ 池添
⑤クァンタムレルム 藤岡佑

牝馬限定戦。
スローペースの好位で並んでいたサルファーコスモスとスンリが直線内外に分かれていき、クビ差ワンツー。3着は後方からコーナー内側でロスなくまわりいつの間にか前に出てきていたクァンタムレルム。いつぞやのチャンピオンズCでのウェスタールンド然り藤岡兄はこういう光る騎乗をたまにしてくれる。
人気のエリザベスタワーやジェラルディーナは後方からそこそこの伸びにとどまり、3連単は200万馬券に。


◆小倉6R 3歳未勝利 芝1800 晴 良

④グルーヴビート 川又
⑦サンデージャック 勝浦正
⑮ニホンピロタイズ 西村淳

スローとなり、中団から大外に持ち出したグルーヴビートが決め手発揮しクビ差で差し切り勝ち。


昨年のデアリングタクトや、過去にはウオッカなんかも(なぜか)走っている出世レースのエルフィンSは今年は大荒れ。
クビ差の4頭がすべてクラシック上位レベルとは思えず、そうなると東京でインパクトある勝ちっぷりだったアヴェラーレに注目したくなるところか。

この土日はかなり暖かく、二つの意味で桜の季節が近いことを感じさせる週末だった……とか纏めようと思ったが、日曜に強かった牝馬たちは既に樫を目標にしている雰囲気。
それはまた別の話。