2021クラシックへの道㊶ 大横綱も初めは新弟子(2020.11.29)

つい昨日の出来事のような、とても懐かしいような、あの世紀の一戦が行われた東京開催最終日。JC以外にも東西23の競走が行われ、当然その中には2歳戦もいくつか。
これまた当たり前の話、彼ら彼女らと同じように、三頭の三冠馬も若き日は1勝目2勝目を得るための戦いに身を投じていたわけで。

無限の可能性がある若駒たちは、この日どんな戦いを繰り広げていただろうか。

11/29(日)


◆東京2R 2歳未勝利 芝1600 曇 良

⑥ジュリオ ルメール
⑯ドラミモン 岩田望
⑱マイネルレイヨン 原

平均ペース。中団からグイグイ伸びたジュリオに、後方から外回したドラミモンが迫るが届かず。


◆東京3R 2歳未勝利 芝2000 曇 良

⑤パープルレディー 武豊
⑩フォクシーレディ 戸崎圭
⑫ノワールドゥジェ 横山武

好位の内側にいたパープルレディーが早めに抜けて、後続の追撃から粘りきり勝利。
混合戦だが3着まで牝馬が占める。


◆東京6R 2歳新馬 芝1800 曇 良

⑨アビッグチア 嶋田
⑩ウインチェレステ 横山武
②ロジローズ 池添

スロー逃げをまんまと決め10番人気のアビッグチアが勝ち上がり。良い末脚で迫った馬も何頭かいたがコーナーでもう少し進出できてなければさすがに厳しい。


◆東京8R ベゴニア賞(1勝クラス) 芝1600 曇 良

⑥キングストンボーイ ルメール
①ステラリア 福永
⑩ヴィクトゥーラ Mデムーロ 

スローの上がり勝負。好位で並走していたステラリアとキングストンボーイが内外分かれて進路をとり、しまいは叩き合いでキングストンボーイがクビ差制する。
どちらも年末のGⅠへは進まず。牡牝それぞれ春の覇権争いへ食い込んでくるかどうか、次走注目。

 


◆阪神2R 2歳未勝利 芝2000 晴 良

⑯レイオブウォーター 吉田隼
⑩セファーラジエル 藤岡佑
⑥トーホウバロン 藤懸

平均ペース。出遅れ後方から大外まわして捲ってきたレイオブウォーターが、単勝1.7倍のセファーラジエルをきっちり捉えきり勝利。


◆阪神6R 2歳新馬 芝1400 晴 良

⑨ドリアード 団野
⑧テーオーディエス 古川
⑦サトノスバル 小崎

平均ペース。
好位から1番人気のドリアードが突き抜け完勝。なお次走1勝クラスでは完敗。
2・3着馬も未勝利戦で馬券にならず、世紀の決戦の裏開催での新馬戦だけにレベルがあまり高くはなかったのかなと。


◆阪神9R 白菊賞(1勝クラス) 芝1600外 晴 良

①エイシンヒテン 団野
③スパークル 藤岡佑
④サトノルーチェ 幸

牝馬限定戦。
緩やかなペースで逃げ、上がりを33.9でまとめたエイシンヒテンの2.5馬身差完封勝ち。
2・3番人気含め他の先行馬は差し・追い込み勢に飲み込まれたのにここまで突き放して勝つとは父から受け継いだ能力が開花したか?と思ったものの、次走阪神JFでは逃げられず大敗。


昨年まで重賞以外の2歳戦をさほどチェックしていなかった自分は、この日走った三冠馬たちの2歳時の記憶があるのは、既に東スポ杯を制していたコントレイルのみ。
もし各馬を新馬戦からリアルタイムで観てきた上で、あの頂上決戦を目の当たりにできていれば更に感慨は大きかったんじゃなかろうかと。

この記事シリーズを来年度以降も継続していく可能性はあまり高くない気がするが、レース自体はしっかりチェックしていきたいなと、改めて思ったりした次第。