2022 皐月賞 予想

群雄割拠。
実に10頭もの重賞勝ち馬がいるものの、重賞複数勝ち馬は不在。
オッズも非常に割れており、前日夜の時点で馬連1番人気でも1,000円を切らず、3連複の1番人気は2,500円以上ついている。

こういう時は、あの馬が来たら(飛んだら)オッズが跳ね上がるということはなく、広くいって薄く儲けるタイプの人には良いが、絞るか穴どころ絡めるかしてガツンと高配当得たい身にはちと厳しい。
とは言え、それでやる気を失ってしまうにはあまりにも勿体ない。こんなに検討しがいのあるレースもなかなか無い。

世代の頂上決戦第一弾、最初に群雄割拠から抜け出すのは。

◆皐月賞

◎⑭ジオグリフ
◯⑫ドウデュース
▲⑯デシエルト
△①ダノンベルーガ
×④キラーアビリティ
×②アスクビクターモア

これはもう印象による決め付けになってしまうが、ここまでの重賞でレベルが高かったのは朝日杯と共同通信杯だと思っている。
そこを取っ掛かりにすると、このような印が導き出された。

 


◎⑭ジオグリフ
その朝日杯・共同通信杯ともに勝てていないが、同クラブの期待馬と適性逆だろって起用だった上に最後方からのレースとなってしまい、大外から追い込むも届かなかった朝日杯も、好位からの競馬ができて一定の結果を出せた、しかも1㎏多く背負っていた共同通信杯も評価はできる。
中山は初だが、輸送も右回りも小回りもこなしているので、広い左回りしかやってませんという馬よりは担保があると言える。
先週に続き、前哨戦惜敗の馬が乗り替わりで大舞台を制すことになるのでは。ルメ→福永の乗り替わりでのGⅠ勝利もごく最近前例があり、かつてのようにルメールがより見込みがある方を選んだとも言い切れない。むしろスタートの得意な鞍上を迎え、自在性を存分に生かしてくれるのでは。
惜しむらくは思ってたよりずっと人気していることだが……


◯⑫ドウデュース
レベル高い認定の朝日杯勝ち馬。距離は違うが1000m58.3の流れのレースを力強く制したのは大きい。
また、他の期待馬の多くが、プライオリティをダービーの方に置いている感があるのに対し、この馬はまずは皐月賞をという陣営の意志が強いように思える。
もちろんダービーも取りたいだろうが、そちらに重きを置いているのであれば、三連続輸送競馬になってしまう弥生賞は使っていない筈。前哨戦でひと叩きかつ距離と舞台への適性を確かめたのは三冠初戦で全力を尽くすためだろう。
そして実際、余裕残しの前哨戦では展開と相手がおそらくメイチだったことでクビ差敗れたが、むしろ本番には十分期待が持てる内容だった。
やはりこちらも、弥生賞の負けで多少は人気落とすかと思いきや、まさかの1番人気なのが嬉しくないところではある。


▲⑯デシエルト
ダート2戦2勝からの初芝となった前走若葉Sで見事な逃走劇で完勝。まだ底が見えていない一頭である。
記憶に新しいレース後インタビューの岩田騎手の興奮した様子からも、相当のタマなんじゃなかろうかと。まあそれはヤスナリがおかしな奴なだけかもしれないが、何度もコンビを組んでついに重賞を勝ち取ったビーアストニッシドでなくこちらに乗っている(何となく政治的な判断ではなさそう)ことからも、より期待できるのはどちらか推測できるのでは。


ダノンベルーガとイクイノックスという、もしかしたらとてつもない化物かもしれない2頭については、最内と大外というそれぞれ競馬しにくい枠に入り、どちらも左まわりのスローしか経験がない点といい、あまり買いたいとは思えない。
ただ、どちらも思ってたよりは人気していない。それなら2000mは経験済で、当日の馬場状態と立ち居振る舞い次第では枠が強みになる可能性もあるダノンベルーガの方は抑えておこうかなと。そもそもジオグリフ本命なら買わない方が不自然ではある。

ホープフル勝ち馬のキラーアビリティと、中山無敗のアスクビクターモアも怖いところだが、この辺りまで抑えると配当的にかなり厳しい。
まあ当日の状況など見つつ、考えることにしよう。


土日とも現地競馬の今週のわたくし。
中山まで1時間強なので、全然帰宅できるのだが、船橋にホテルをとって臨む気合いの入りようである。
空回りせず、ホテル代ぐらいは出せるよう頑張りたい。