2022 中山金杯・京都金杯 感想戦

元日、親戚にたらふく酒を飲まされ、2日からはもう会社に行かねばならなかった今年の正月。
抱負を定めたり心機一転したりといった暇もなく訪れた日常にやられ、些か疲弊してはいるのだが、まあ新年を迎えたにあたって金杯ぐらいはやらんとねと、ザッと眺めてザッと決める。

◆中山金杯

昨年3着、一昨年2着など中山巧者で、近走成績もひどい馬場だった福島民報杯以外は大崩れしていないウインイクシードを本命に。
相手は、このメンツでは力が抜けてる可能性のあるヒートオンビートで。

【着順】
⑧レッドガラン
⑰スカーフェイス
④ヒートオンビート
②タガノディアマンテ
⑦トーセンスーリヤ

逃げ馬どうしやり合わず、ロザムールが控えてシャムロックヒルがすんなり逃げる形になったため前半のペースは重賞としてはドがつくスロー。しかし1000m過ぎぐらいからジェットモーションが押し上げていったため、グッとペースが上がる。
そんな中、好位から無理についていかず、しっかり脚を溜めて、コーナーで外をまわさず進路を確保したレッドガランの斎藤騎手はかなり良い仕事をしたと評価できる。人気馬に乗ってもなかなか重賞勝てず苦しんでいる同期を尻目に2勝目。この若武者もまた将来楽しみである。

もちろん重賞初勝利の馬も強かった。この1年半マイル中心で使っていたのは何だったの?という突き放しぶり。
既に7歳馬で、この先GⅠで……という感じでもないとは思うが、活躍できそうな舞台は山ほどある。

ウインイクシードはコーナーから直線出た時の手ごたえは一瞬期待させたが、ジリジリと伸び切れず、2着以下クビ差ハナ差が7頭固まった中で6着。掲示板にも載れず。
前が厳しい競馬だったとはいえ、スローだった前半でもう一つ前の位置(アトミックフォースの位置)を取れてれば3着はあったような気はするが、まあ年齢的なところもあるかもしれない。

実は坂有り右回りが得意っぽいスカーフェイスは当初本命も考えていたのだが、最後方からの競馬が向く展開にはならないだろうと切ってしまっていた。
蓋を開ければ中団で程よく脚を貯める競馬。おみそれいたしました。

 


肩を落とし、お次は京都金杯イン中京。

◆京都金杯

マイラーズカップでエアロロノア、毎日王冠でカイザーミノルと、それぞれ今回の人気馬たちに先着しているにも関わらず人気薄のダイワキャグニー。過去の戦績から斤量57.5は甚だ不安ではあったが、ここは狙わなきゃいかんでしょと。
当初対抗のカイザーミノルとの馬連+ワイドにしようかと思うも、GⅠとはいえハナ行って大敗後の一戦で2番人気はちょっとなと。今回の場合本命きて相手ハズレは痛すぎるので複勝に切り替え。
3連複は少額でお年玉狙い。

【着順】
⑦ザダル
⑪ダイワキャグニー
⑩カイザーミノル
④ダイアトニック
⑨クリノプレミアム

バスラットレオンとサトノフェイバーがハナを争い、結構速いペースで流れる中、出遅れたザダルは後方から。
が、慌てず騒がずしっかり脚を溜め、外を回ることのロスが大きい中京のコーナーもしっかり内側を突き、直線で進路が開くや抜群の切れ味でそこから抜けてきて勝利。
何でも松山騎手は京都→中山→京都(中京)と3年連続の金杯勝利とか。それだけでも凄いが、3年連続かつ3場とも違う競馬場での金杯勝利は空前絶後なのでは。

こちら本命のダイワキャグニーは、スタートからかなり押しており、恐れていた前での潰し合いになってしまうのではとヒヤりとしたが、そこまで行き脚がつかなかったのが幸いしたか、前2頭を少し離して見て、後ろも少し離れているという絶好位置につける。
直線前に出るや、歴戦で鍛え上げられた粘り腰を見せ、一度はかわされかけたダイアトニックを差し返すなどの根性も見せての堂々2着。素晴らしい。

複勝ゲットで喜ぶも、しっかり好位に構えて力を出したカイザーミノルが3着に入り、やや複雑な気分。
ワイド結構付いたなぁ……とか。
ダイアトニックが3着に残してれば複勝もっと跳ねたよなぁ……とか。
まあ、最後の最後にみくびってしまったカイザーミノル及び横山典さんに頭を下げるしかあるまい。


ともあれ、今年は初日に初的中が出たことを重畳に思うことにしよう。

f:id:bakenbaka:20220105192625j:plain

金杯で乾杯。