2021 キーンランドカップ・新潟2歳ステークス 感想戦

90年代に御多分に漏れずダウンタウンに傾倒し、テレビレベルではあるが当時若手だった芸人を追いかけ、その後深夜ラジオを愛聴するようになった身としては歴史的といえる共演を目の当たりにできたこの週末。
夢中でお笑いウオッチャーしていたあの頃を思い出したりしてるうちに、いつの間にか過ごしていた月日の長さを思ったり、万物は流転するものなんだなぁとしみじみしたり。

感傷に浸るのも良いが、それより目の前のことにしっかり取り組むのが今の己には大事であることは言わずもがなのこと。
例えば、重賞の戦いを回顧することとか。

◆キーンランドカップ

【着順】
⑫レイハリア
⑨エイティーンガール
⑧セイウンコウセイ
⑭カイザーメランジェ
③アストラエンブレム

あの桜花賞から4ヶ月ちょい、すっかり大人になり、武豊騎手とともに再審査も難なくクリア、もう悪癖はなくなったなどとも伝えられていたメイケイエールが、結局あんまり変わってないやんけと言いたくなる暴走気味の逃げに出る。
そういうのいると助かるわとばかりに離れた番手についたレイハリアが、4角で少し後退するかと思いきや、直線で再び進出して前を交わす。最後は後方から猛然と詰め寄ったエイティーンガールにアタマ差残しての勝利。激軽の斤量51でごく僅差ということで、真価が問われるのはこれからではあるが、少なくとも前走大穴ぶち開けたのはフロックではないと証明。
これで葵S上位3頭が新潟・小倉・札幌の夏の重賞を制したことに。秋の大舞台での再戦が非常に楽しみ。

昨年のこのレースで勝って以来振るわなかったエイティーンガール、4年前のGⅠ馬・セイウンコウセイがほとんど差のない2着3着に入り、高配当をもたらす。
この辺りも噛み合ってしまえばまだまだやれるということ。狙えた人は素晴らしい。

 



◆新潟2歳ステークス

【着順】
①セリフォス
⑧アライバル
⑥オタルエバー
⑪コムストックロード
⑤スタニングローズ

出は悪かったものの、スローペースと誰も内に入ってこなかったのが幸いし、さほど無理せず中団まで上がっていけたセリフォスがそのまま内内で競馬をし、直線良い脚を使い前を捉えて完勝。
2着だったアライバルも、外をまわした分とエンジンの掛かりが遅かった分届かなかったが、今後の成長次第で十分逆転もありそう。

ハープスターとイスラボニータがワンツーを飾り、春にはそれぞれ頂点に立ったのも今は昔といった感じで、近年このレースからクラシック活躍馬はなかなか出てこないが、潮目はいずれ変わるもの。彼らの次の戦いに注目したい。


まだ暑い日は続くものの、夏もそろそろ終わる気配が漂ってきた昨今。つまりは秋のGⅠも少し匂い立ちはじめて。
季節に置いていかれぬよう、日々を生きよう。