2021 北九州記念 感想戦

あっという間にまた週末を迎えようとしている。
一週間前の今頃はすすきののビジホで過ごしてたことがまるで夢のようで、ちと切ない。

感傷に浸り、現地観戦してない方の重賞をないがしろにしちゃいかんなと、あの日札幌のパドックにて耳で聴いて失望したレースの映像を、改めてチェック。

◆北九州記念

【着順】
⑰ヨカヨカ
⑥ファストフォース
⑫モズスーパーフレア
⑨シゲルピンクルビー
⑭レッドアンシェル

 


いつものごとく逃げの手に出るモズスーパーフレア。調べたところ、丁度2年前のこのレースで好位からの競馬をした以降は10戦連続逃げ。テンで行く馬も多いスプリント路線でかなり凄いことなのでは。しかもその中にはGⅠ勝ちと2着が1回ずつある。
そんな稀代の快速逃げ馬であっても、牝馬にして56.5㎏を背負い、荒れ馬場の特に状態が悪い内側で勝負を賭けるのは無謀だったか、ついて行かずに離れた好位に構え、コーナーから露骨に外側をまわしたヨカヨカとファストフォースに迫られ、最後には土俵を割ってしまう。

特にヨカヨカは最後まで脚色力強く、完勝といえる勝利。
展開利、斤量51、馬場状態の良いところをしっかり選んで通れたことなどを考えると、あまり高く見すぎるのは危険かもしれないが、とりあえずは熊本県産馬による初重賞制覇に拍手を贈りたい。
この日を迎えた馬産地・牧場の喜びは、いち競馬ウォッチャーなぞには計りしれないものなのでしょう。

2着のファストフォースは、前走の勝利がフロックでもバカ馬場の恩恵でもないことを証明。
個人的にはこの辺りは軽視し、荒れ馬場と小倉巧者の穴馬・メイショウキョウジに期待を掛けていたのだが、どこで何をしておられたのやら。


というわけで、この日のそれぞれすごく離れた場所で開催された重賞はいずれも新進気鋭の3歳馬が勝利を飾った。
今後ますます苛烈になっていく古馬勢との戦いに身を投じるであろう白毛の女王と熊本の星へ、心からのエールを贈りたい。
(ソダシはその前に秋華賞で同世代の挑戦を迎え撃つが)