2020スプリンターズステークス 感想戦

アイツとんでもなく強かった、以上。

その一言で終わらせても良いような衝撃のスプリント頂上決戦。もう次の週末も近くなってしまったが振り返っておく。

◆スプリンターズステークス

◎⑬レッドアンシェル
◯⑩グランアレグリア
▲②モズスーパーフレア

【買い目】
単勝 ⑬
馬連 ⑬ー②⑩
ワイド ⑩ー⑬
3連複 ⑤ー⑬ー②⑩

気になったグロッケなんかを絡ませつつ、アンシェルこけたら皆こける馬券にて勝負。本線はグランアレグリアとの馬連・ワイド。

 


【着順】
⑩グランアレグリア ◯
③ダノンスマッシュ
⑯アウィルアウェイ
⑦ミスターメロディ
⑮クリノガウディー

逃げるモズスーパーフレアにビアンフェが譲らず絡んでいき、決して高速ではない最終週の中山で5ハロン32.8というハイペースのレースになる。
作戦なのか抑えられなかったかわからぬが、結果シンガリまで沈んだビアンフェの鞍上を叩く人もいるようだが、見方を変えればテンでビアンフェが前に出かけた時にモズが譲らなかったとも言えるわけだし、逃げ馬が同型と潰し合うなんて競馬ではいくらでもあること。文句を言ったとて仕方がない。

それはさておき、前2頭から離れた先行集団には、出遅れからすぐさまリカバリしたダノンスマッシュ、安定の福永騎乗のミスターメロディの姿。
ここでも決して楽なペースではなかったが、力のある馬であれば抜け出して後ろを振り切れる位置どりだったろうか。

果たして、その強豪2頭が直線半ばで前にいるモズを捕まえ、さあ抜け出すかといったところでコーナー抜けたところでは後ろから2番目にいたグランアレグリアがとんでもない鬼脚でグングン迫ってきて、並ぶ間も無く抜き去ってしまい、スプリントとしては大差といえる2馬身差をつけてゴールイン。
今の中山では能力発揮できないのではなどと懐疑的に見る人間を一蹴する圧巻の勝利。桜花賞や秋華賞のときのアーモンドアイを彷彿させるような末脚に、こちらは興奮を通り越し、もはや笑うしかないような心持ち。

更に後方から突っ込んできたアウィルアウェイが3着に入ったあたり、展開も味方したといえるかもしれないが、桜花賞では先行逃げ切り、安田記念は中団から抜け出しての押し切り、そして今回後方から怒涛の追い込みと、全て異なる芸風でのGⅠ3勝は凄い。
聞くところによるとディープ産駒初のスプリントGⅠ制覇だったという。そして残っている芝GⅠは高松宮記念のみだとか。チャレンジできる世代も残り少ないが、この名牝が来春あっけなく成し遂げてしまう可能性はだいぶ高いのではなかろうか。

こちら本命にしていたレッドアンシェルはそこそこの競馬でそこそこの順位。GⅠではそこそこ強い馬だったらしい。直線向いたときは結構期待したのだが。


秋初戦は空振り。まあ珍しいことではない。
まだまだ取り返せるチャンスはいくらでもある。次がんばってこう。

……なんてことを思ってるうちに、気がついたら負け続けてもう有馬が目の前、なんてこともまた珍しくないのだが。