2021クラシックへの道㉚ この日福永が乗った三冠馬がコントレイルだけとは限らない(2020.10.25)

競馬ファンならみんな知っている。この日、福永祐一とともに淀のターフで輝きを放ったのはコントレイルだけではないことを。
今はまだごく小さい輝きで、或いはすぐに消えてしまうかもしれないが、これから大きく育っていき、一年後には仁川の地で偉大なレジェンドに比肩しうる強烈な輝きを放っているかもしれない。

今はそんな妄想も許される時。

10/25(日)


◆東京2R 2歳未勝利 芝2000 晴 良

①ワンデイモア 田辺
⑦モンテディオ 藤岡康
⑧アイリッシュムーン 大野

後方からの競馬となるもロスなくコーナー回ったワンデイモアがどスロー逃げ切りを図ったモンテディオをクビ差とらえて勝ち上がり。


◆東京4R 2歳新馬 芝1600 晴 良

⑥アルコディオーサ 田辺
⑤キョウジ 藤岡康
⑨ドンナセレーノ 石橋脩

どスローの前残りで、後方から怒涛の末脚を見せたドンナセレーノも僅かに届かず。


◆東京5R 2歳1勝クラス 芝1400 晴 良

⑥リフレイム 木幡巧
②ロンギングバース 石橋脩
①ショウナンラスボス 野中

衝撃の新馬戦で話題のリフレイムが、今回は最後方から大外回してとんでもない末脚で全馬ぶち抜いてしまうという、更なる衝撃勝ち。モタレ癖もまだ幾分見えるがかなり改善。
2週間後の京王杯で敗れるまでは、マイル路線の最有力候補の一頭だったのだが……


◆京都2R 2歳未勝利 芝1400 晴 良

⑰スーパーホープ ルメール
①エアシュラブ 武豊
⑭ライブリーキング 中井

後方から外をまわした馬での決着。ある程度善戦はするものの勝ち負けには一つも二つも足りない印象だったスーパーホープがここは違いを見せての勝利。成長かも。

 


◆京都4R 2歳新馬 芝1600 晴 良

⑫サナティオ ルメール
⑦タガノディアーナ 太宰
②ミスフィガロ 福永

牝馬限定戦。
外差しが効く流れは2Rと同様で、その中では早めに出たルメールがそのまま押し切ったのも同様。
ワグネリアンの全妹ミスフィガロはすぐにでも勝ち上がりそうな末脚を披露したものの、次走の未勝利戦は案外。


◆京都5R 2歳新馬 芝1800 晴 良

⑬シャフリヤール 福永
⑭ヴィヴァン 武豊
⑧サンライズゴラッソ 川須

好位から抜け出したヴィヴァンとそれをマークしていたシャフリヤールのマッチレースとなり、最後は更に力強く伸びたシャフリヤールの勝利。なお福永はこの数時間後には逆にマークされる立場で苦しむことになる。
勝ち馬は事前の評判に違わぬパフォーマンスで一躍クラシック有力候補と囁かれているらしい。果たして偉大な兄と同等以上の結果を出せるかどうか。


◆新潟1R 2歳未勝利 芝1400 晴 重

⑨ダブルスナッチ 横山武
⑩アルバリーニョ 菱田
⑫シューラヴァラ 鮫島駿

レースラップ33.9-38.6というハイペースでタフなレースを制したのは距離延長のダブルスナッチ。敗れた新馬戦でも末脚は抜群のものがあり、相手強化不可避の次戦でどれだけやれるか楽しみ。


◆新潟5R 2歳新馬 芝1600外 曇 重

③エコロデイジー 高倉
⑩ミスティックアイル 菱田
④ホウオウイクセル 丸田

逃げて交わされるもまた盛り返したミスティックアイルと、抜け出してから左に右にと寄れていたエコロデイジーの叩き合いハナ差決着となる。
騎手の顔ぶれがいかにもローカル。


兄のアルアインを超える大器なんじゃないかとも囁かれるシャフリヤールについては、自分としてもPOG希望の星だったりもすることから大いに期待しているのだが、冷静に考えると現時点では新馬戦をクビ差で勝っただけであり、次あっさり希望が失望に変わってしまう可能性もある。そんなの数えきれないほど見てきた。

ただ、そういう厳しい現実があるからこそ、今しかできない妄想を巡らせるのが楽しいわけで。

一年後、あの日の福永は二頭の三冠馬に乗っていたんだなぁと振り返ることになるかもしれない。とか。

ほら楽しい。