2020 中山金杯・京都金杯 予想

正月気分を満喫どころか、時の流れに心が取り残され気味な者にも、否応なく新年の幕開けを告げてくれるのが東西の金杯。
一年の計は金杯にありなどという言葉は経験上言いすぎとは思うが、開幕初戦で手ひどく負けて焦燥感・危機感漂うスタートになることとその逆と、長く続く戦いへ向けてどちらが好影響かは考えるまでもない。

2020年開幕戦、ここを獲って流れを掴もう。

◆中山金杯

◎ ⑰ザダル
◯⑦トリオンフ
▲⑯マイネルサーパス
△③クレッシェンドラヴ
△⑤レッドローゼス

金杯らしく、GⅡ・GⅢを盛り上げてきた華やかな実力馬が顔を揃えており、なかなか予想は難しい。
こういうときは、この春GⅠまで行くかもしれない、或いは運命の歯車によっては今頃GⅠ常連になっていたかもしれないのはどの馬かという視点で見てみる。

前者の可能性があるとしたら明け4歳馬のザダルだろう。
菊花賞では大敗を喫したが、初輸送だったことに加え、買った者誰もが期待した先行策をとらず後方からの競馬、距離も合わなかったっぽいとなるとノーカンにして良いのでは。
セントライト記念では内内でうまく立ち回ったところ今回は大外となってしまったが、サトノルークスと互角に走った力が本物であれば得意舞台・適距離に戻ったここで強豪古馬を一掃することもあるのでは。

後者の本来GⅠ級疑惑があるのはトリオンフ。
小倉記念でGⅢレベルでは抜きんでている走りを見せ、4歳秋の飛翔が期待されるも長期休養を余儀なくされたあたり、ある意味では持っていない馬なのかもしれない。
が、休み明けとなった前走では逃げ粘って2着と健在ぶりを見せてくれた。
トップハンデとテン乗り三浦が気がかりではあるが、更に状態上げてきていればあっさりもあるのではないかと。

明け4歳馬では人気してない方のマイネルサーパスも要注意。
前走は大外出負けから無理気味に好位にあげていき、外差し天国となった中で7着という結果だったが、内側である程度まで粘っており、騎乗はともかく馬自身は強いなぁと思える内容だった。
今回もまた外枠引いてしまったが、中京2000よりは最初のコーナーまで距離があり、ブラックスピネルやトリオンフなどの先行馬を見る位置をスムーズにとれれば勝機もあるのでは。

充実一途のクレッシェンドラヴ、その馬を4月には下しているレッドローゼスも抑えておきたいところ。

 



◆京都金杯

◎⑬カテドラル
◯⑰メイショウショウブ
▲⑥ダイアトニック
△⑧ドーヴァー
☆⑦ボンセルヴィーソ

開幕週からバンバン差しが効きますという話などほとんど聞いたことはなく、おそらく前有利の馬場になっている筈。
そんな中で内側にマルターズアポジー、外側にモズダディーという逃げ馬がいるとなるとかなりペースが流れることは必至。ここはメインだけは却って差しが効くという展開になるのではと予想したい。

本命はカテドラル。
常に後ろからというのは現代競馬では非常に勝ちにくいとは思うが、その末脚でマイルCS6着まで食い込んだ馬がここで勝ち負けできないこともなかろうと。
当日前残り傾向があまりにも極端な場合は評価を下げるかも。

対抗はメイショウショウブ。
グランアレグリアの強さばかりが目立った阪神Cだったが、密かにこの馬の粘りも相当なものだった。
元々2歳時ではあるが同舞台でアドマイヤマーズと0.1差の接戦を演じた才女がさらに開花している可能性はあるのではないかと。

初挑戦のGⅠこそ大負けを喫したものの、それまでは京都5戦全勝だったダイアトニックもこのメンバーなら巻き返しは十分望める。

もし伏兵の前残りがあるとしたらボンセルヴィーソが狙いたいところ。
京都の成績はかなり良く、前走準OPとはいえ強い勝ち方をしてきている。斤量も魅力。枠も悪くない。
いっそ西は穴狙いでこの馬中心で買おうかなとも薄っすら思ってみたり。


どうだろう、我ながら東西バッチリではなかろうか。
夜に黄金の祝杯を傾けるのが今から楽しみである。