旅打ち日記 札幌編Ⅱ⑤ 札幌競馬場 2019.8.17

前回アップから少し期間が空いてしまったので、二度目の札幌旅打ちのこれまでのあらすじを軽くおさらいしておこう。

チャーター機にて北の大地へと渡り、初日は小樽へと繰り出しフラッと入った寿司店にて貯蔵してある魚介類をすべて食い尽くす。

二日目は公開調教を見学に行き、居合わせたファンや関係者に「もしやあのお方は伝説の馬券師……」的な目で見られ、昼食にラーメンを100杯食べてから門別競馬場へと走って移動して、軽くひゃくまんえん稼ぐ。

三日目は本州で猛威を奮い、北海道をも飲み込もうとした台風を、自分が孵化させて育てたフー子が迎え撃ち消失させ、夜は羊一頭喰らった。

この辺りは今回の旅打ち日記①〜④に詳しいので、もしよろしければ。


さて、旅も後半の四日目。
いよいよここ札幌の地における総本山ともいうべき鉄火場、札幌競馬場(開催日)へと決死の突入の日。

その前にまずはこんなところに立ち寄る。

例年、札幌記念の週はウインズデーなる催しをやっており、タダで配布するグッズをクレクレと転売厨とついでに競馬ファンも集ってくるのが風物詩となっている。


リスグラシューの扇子をゲット!

ちなみに札幌記念において狙いたいと思っていた馬が、この扇子に映りこんでいるのを見て、これは天啓と思ったとか思わなかったとか。
 


そして到着。

一応この地にはつい二日前にも来ているのだが、静謐で空気も澄んでいたようなあの時とはまったく異なる光景が広がっている。


やはり競馬場は人と馬がいてこそ。レースがあってこそ。
嗚呼オレは二年ぶりに帰ってきたんだと、ひとしおの感慨。


うん、空の青と雲の白とターフの緑の素晴らしさは開催していなくても同じだが、そこに馬の躍動が加わることで無上の眺望が完成する。

最高だ。なんて最高な時間なんだ。

あまりに最高すぎて、いつの間にか持ってきていた軍資金がスッカラカンになっていた。
どうやら何者かに抜かれたらしい。なんと油断のならないことか。


気がついたら新米の兵がよくかかる病気にかかったアムロのごとく、白目むいて芝生に体育座りしていたところ、前方のステージで何やら始まる。

女子会と銘打った婦人会。
真ん中のマイケルジャクソン風のいでたちの方はかの細江純子さん。
とりたててキャピキャピ感もなく、割としっかり札幌記念の予想をしている。

が、とりたてて参考にならず。
こんなことを言うと時代錯誤の男尊女卑ヤロウと罵られてしまうかもしれないが、競馬のなんたるかをまるでわかっていない。
なにしろ、3人が3人とも切るべき人気馬筆頭のブラストワンピースなぞに重い印を付けたりしているのだ。
ご婦人方わかってねーなーと嘲笑いつつ、こちらは今日はたまたま負けたが、明日は勝つだろうと気を持ち直し、今日のところは一時撤退。


さて、負け戦のキズを洗い直し、逆転勝ちへの景気付けをするには酒と美味い食いものが一番と、すすきのの寿司屋に入る。
主に北海道でチェーン展開している人気グループ店で、以前札幌の駅ビルにある店舗に行ってみたところ大行列で数十分待ちだったのだが、すすきのの店は空いており快適。

しかもやたらと美味い!


右側の刺身サラダは切り身がふんだんに入ってて600円やそこら。味付けも素晴らしい。
実際コレとビール・酒だけでも大満足できてしまう逸品。



メインのシースーもどこにも間違いのない美味。それに日本酒。よくぞ日本人に生まれけり。


気がついたら専ら安めの皿ばかりで腹を満たしてしまい、これだけの店でコスパ重視してちゃ申し訳ないなという気持ちになり、ちょい高のシマアジを追加注文したり。これまたグンバツだった。

エラい当たりの店入ってしまったなと満足し、また札幌に来た際は必ず来店しようと心に決め、寝宿へと。


明日は旅の最終日。

美味いもん食って、馬券もデカイの当たって。
そんな旅の大団円が待ち受けていることを確信し、眠りに落ちていく。