2017 天皇賞(春)感想戦

大混雑のGⅠレースにおいて、いかにして好位置で観戦するか。
選択肢としては尋常でない早起きか徹夜をして開門ダッシュで席を確保するか、レースが近づいてきつつも直前ではない良き頃合いに人の群れをかいくぐって場所をキープするか。

一人での参戦の場合、ゴール板前とか余程の絶好位置でなければ、そして座席に座ることを望まなければ、後者の作戦で何とかなることはJCのときに実証済。
むしろ前者の努力はソロの場合、トイレや券売のために離席した際に確保した席を奪われるリスクがある。

というわけで、当日は朝のんびりと宿を出て、行きしなに藤森神社に御参りして、運試しにおみくじなぞひいたりしつつ、京都競馬場へと向かう。

まあ、その辺りの詳しいことは後日旅打ち日記に書くとして、まずまずの場所を確保。

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直線の勝負どころの攻防がはっきり見え、目の前に多少背のでかいヤツが立ち塞がってもさほど問題でないうえに、後ろも一段高いので迷惑をかけることもおそらくない場所。
(後ろの人が座ったままなら話は別だが)

さあ、ここから見届ける大一番やいかに。

 

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◆天皇賞(春)

【予想】
◎③キタサンブラック
◯⑯レインボーライン
▲⑥シュヴァルグラン
△⑮サトノダイヤモンド
☆⑨ディーマジェスティ

【購入】
3連複 ③ー⑥⑨⑮⑯
ワイド ⑯ー③⑥
3連単 ⑯→③⑨→③⑨
単複 ⑯

うーん、こう見ると事実上レインボー◎の買い方だよねぇ。。。

 


【着順】
③キタサンブラック ◎
⑥シュヴァルグラン ▲
⑮サトノダイヤモンド △
⑩アドマイヤデウス
⑦アルバート


前残りの馬場で、逃げ馬をじっくり見れる番手に付けたキタサンが楽に勝った。
なんてレースでは決してない。

1000m58.3、2000m1.59.7という、3200の長距離戦としては信じがたいラップを刻んだ大消耗戦。
いくらヤマカツライデンがだいぶ離して逃げていたとはいえ、後ろを行く馬にも相当こたえるペースだっただろう。
最後の直線はまさに死闘。キタサンも、シュヴァルも、サトノも脚なんて残ってやいなかったが、後ろからの馬もそれは同様だった。
そして、ディープインパクトが持っていたレコードを大きく塗り替え、キタサンブラックが押し切って勝った。

ジョッキーらのレース回顧によると、シュヴァルグラン福永は前を行くキタサンに誰か仕掛けろと思いつつ追走し、アドマイヤデウス岩田は行くに行けなかったという。
武豊の視線で控えることにしたという岩田のジョークを真に受けて、アホなアンチがああだこうだ言ってるみたいだが、あの流れで仕掛けていけるとしたら、自分の馬なんてどうでも良いからとにかくキタサンを負かせたいという意図の元のみだろう。それこそ余程公正さに欠ける。
結果が示すように、岩田も福永も好騎乗だったと断言できる。

福永は何とかキタサンより先に仕掛けて直線でかわしたいという気持ちがあったようだが、武豊の方が先に仕掛け、後手を踏むことになったそうで。
これは騎手の差というより馬の差だろう。シュヴァルが持ちこたえられるギリギリの仕掛けどころよりも、キタサンのそれの方が先だったということで。

そして我らがレインボーラインは、いつものごとく出脚がつかず、いくら何でもの最後方からの競馬で、まるで見せ場無しの負けっぷり。
正直、高速馬場になりがちで、前からの馬に強力なメンバーが揃うGⅠレースでは、この自在性の無さは厳しい。
去年の宝塚記念ぐらいの荒れ気味の馬場でペース流れる展開でないと、勝負にならないのではないだろうか。

馬券としては、◎→▲→△でのフィニッシュだったが、◯にだいぶ資金を割いていたためトリガミ。うーん、◯からのワイドか、◎◯▲の馬連かで迷ったんだが後者にすべきだった。。。

しかしまあ、凄いレースが観れた。

キタサンの2回目の天皇賞春、現地で観たんだよね。

10年後も平気でそんな自慢が出来そうなほど、素晴らしいレースだった。

レジェンドのインタビューもどこか上の空で聞きながら、ふと思い出したのが来場前に藤森神社でひいたおみくじ。

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36番。神様は3ー6だよと教えてくれていた。
信仰が薄い人間は救われないようで。