2017 宝塚記念 予想

春の、いや、今年上半期の総決算。
あなたの、わたしの夢が走るグランプリレース・宝塚記念。

そんなドリームレースが11頭立て。
昨年クラシックで競い合い、三冠を分け合った三強と呼ばれた馬は誰も出てきていない。
これまで王道路線で戦ってきた有力馬も多くが他の戦いに回った。
前哨戦とされている目黒記念・鳴尾記念の上位馬はまったく見当たらない。
仕方ないんだろうし、そう珍しくもないことらしいが、何だかなという気持ちは否めない。

まあ、ただでさえ暑くて天気も渋りがちで、馬場も大体悪くなる過酷なレースに、誰も勝てそうな気のしない絶対王者が参戦とあり、撤退を決めた陣営の方が賢明なのかもしれない。

が、だからこそ、ここに出てきた11頭を賞賛し、今後も応援していきたいと心から思える。

1頭だけ1着賞金が褒賞金合わせて3億5千万になるとはいえ、唯一春の王道皆勤のキタサンブラックは何と競馬ファンを嬉しくさせてくれる馬なのか。
もちろん、その絶対王者に立ち向かう10頭も素晴らしい。

多くの陣営が危惧、あるいは期待していたことであろうが、明日の関西はおそらくあいにくの天気。
雨中の、足元の悪い戦いになる公算が高いが、素晴らしい駿馬たちに相応しい素晴らしい戦いを期待したい。
 



◆宝塚記念

◎⑩キタサンブラック
◯⑦レインボーライン
▲⑧ミッキークイーン
△⑤シュヴァルグラン

キタサンブラックはもうしょうがない。
大阪杯、天皇賞春と制し、ここ1年で負けた昨年の有馬記念、宝塚記念を見ても、負けてなお強しの内容。
凄まじすぎる走りをした天皇賞の反動とか、シーズン3走目は1着取れていないことなどをあげつらうことは可能だが、今回の相手馬の大半は、そのキタサンが勝てなかったレースでも下の着順だった馬ばかり。
競馬に絶対はないが、この馬を馬券の中心として考えないなど、暴挙に等しいのでは。

懲りずに対抗レインボーライン、そして3番手にはVMで絶対的な軸として信頼していて裏切られたミッキークイーン
この両頭を他の有力馬より高く評価する理由はこのつぶやきをご覧いただきたい。


明日の馬場次第であるが、消耗戦になり、中団に控えたスタミナに秀でた馬が上位進出する展開と予測する。それが願望であったとしても、まあ無理筋というほどではあるまい。

そもそも、レインボーラインは日経賞ではイン付き失敗し、追い出しが遅れて脚を余しての敗北で、春天では出遅れからのまるでレースにならないシンガリの位置どり。
真価を発揮できれば、大物食いも十分ありえるかと。

ミッキークイーンは、VMではまさかの負けっぷりだったが、アレはデンコウアンジュにぶつかったり(ミッキーが加害者側だが)、どスローからの切れ味勝負が向かなかったということもある。
未だ馬券外になったことのない関西圏で、消耗戦になっても脚色衰えない持ち味が活かせる展開になれば一発入ってもおかしくないのでは。

1番人気以外、人気が割れておりこれから変動はあろうが、近走の実績から普通に考えたら2番人気になって然るべきのシュヴァルグランが前日夜の時点では6番人気。
この距離で2回走ってどちらも着外だが、1度は本格化前のウチパク騎乗時、もう1回の昨年宝塚記念は内で詰まっての負け。見切る根拠にはならない。
おそらく鞍上は、春天同様にキタサンの後ろにつけ、もし最大の敵に隙が見えれば勝ちにいくだろうが、機が訪れなければ着を確保しにいくだろう。この馬でそういう戦いに徹した時の福永はかなり信頼できるのでは。
 


キタサン中心でいく以上、買い目をあまり増やすわけにはいかない。上半期最後の大勝負で大儲けするにはこんなところだろうか。

怖いのはシャケトラとゴールドアクター。
過酷な長距離戦で出遅れを取り戻すのに序盤で脚を使ってしまったシャケトラは、ここが適条件と思われる。
そこまで馬場が荒れず、先行有利な高速馬場が保持される場合は俄然ゴールドアクターが恐ろしくなってくる。そもそも今回出てきているアクター、シャケトラ、レインボーは揃って春天出遅れたが、その中で最先着したのはこの馬である。輸送苦手イメージにとらわれるのは危険だろう。
当日の状況次第で、どちらか追加はあるかも。

ムラがあり、キタサンをマークするにせよ後方からにせよ、今回サトノクラウンが勝つイメージは湧かないのだが、どうだろうか。


できれば開催最終日の府中で観戦したいのだが、こちらも空模様は微妙。じっくり自宅で阪神の傾向を見つつ臨むのも悪くはないか。


わたしの夢はレインボーライン!
複勝勝負最終戦はレインボーラインで!!