旅の終わりに

3泊4日の阪神旅打ちが終わり、現在帰りの新幹線の車中。もうすぐ下車する新横浜に到着、といったところで去来する虚しさ。

旅が終わり日常に帰るのが寂しい、ということもある。
馬券の成果が芳しくなかったから落ち込んでいる、というのも大いにある。
まあ負けはしたが、阪神も園田も大変に楽しかったので、多少のマイナは旅打ちのプレミアム感を味わう対価だったと思うことにしたい。

が、そういうところとは全く別の、一人旅をしたときに必ず付いて回る寂寥感がどうしようもない。
ぼっちなのが寂しいとかでもなく、なまじ豊かな時間が与えられたがゆえに、自分というものをとっぷりと顧みてしまい、来し方行く末に思いを馳せ、そこで頭を抱えてしまい、更には虚しくなってくるのである。

30代後半、独身、薄給、精神的充足を感じることが出来ているとは到底言えない日々。先の見えない我が人生。

どうしてこうなった……

そんなことは、とどのつまり自分自身の怠惰だったり短慮だったり臆病だったりのせいであり、他の誰のせいでもないということは自明の理。あーあと溜息。

まあ仕方がない。どう足掻いても現在地を変えることはできない。
今いるところから、今持ってるもので、自分は何を成し何になれるか。どこに行けるか。

現実から目を背けず、かといって飲み込まれず、考えて、そして行動しよう。

そんなことを心に決めたところで、旅の終着、日常へ帰着。

明日は普通に会社に行き、普通に仕事をし、普通に食事をとり、普通に寝る。
その中で、プラスアルファで何かをしよう。ほんのちょっとの、些細なことでも。

右側が空いている下りエスカレーターを横目に、階段を小走りで。

 

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