イクイノックス引退

まあ基本的には既定路線だったのだろう。
陣営(てかオーナーサイド)の中に、あわよくば有馬記念も使って、5億プラスボーナス2億円ゲットしちゃえばいんじゃね? という勢力もいたのかもしれないが、少なくとも主流ではなかったと思われる。
まして、来年も現役続行して、凱旋門だGⅠ10勝だのと夢想していたのは一部の外野のみだったのだろう。
それはまあ、しゃあない。

レーティングとかを参照するまでもなく、少なくとも自分がリアルタイムで見た中では最強という言葉が最も似合う馬ではあった。
キタサンブラックもアーモンドアイもここまで問答無用の強さでは無かった。

返す返すもラストランになったジャパンカップを現地観戦できなかったのは残念でならないが、まあ彼が勝つ姿は3回観れたし、何より負ける姿を2回ともその場で目撃できたことはとても貴重だった。

また、イクイノックスを負かした鞍上が福永祐一と武豊であって、しかも両者とも素晴らしい好騎乗が無ければおそらく負けていたというあたりも、何というか面白いもんだなと。

正直なところ、レインボーラインをはじめとする、これまで肩入れしてきた何頭かの推し馬たちと比べたら、好き度合いは決して高くない馬ではあった。(もちろん嫌いなどではない。てか馬を嫌いになるという感覚は意味わからない)
でありながらも、こうして引退の報を聞くとついその歩みを振り返ってしまい、感慨に耽ってしまう。

本物のスターというのはそういうものなのだろう。



さらばスーパースター。