2022 天皇賞(春) 感想戦

ステイヤー特化型のGⅠとなりつつあり、競馬界ど真ん中にいるスターホースの多くはスルー、距離短縮を唱える声まで上がっているという春の天皇賞。
個人的には伝統という点からも、長くレースを楽しんでいられるという点からも、盛りあがってほしいレースではあるのだが。

近年メンバーレベルが低下してきているとはいえ、勝ち馬を眺めると王道GⅠを制するに相応しい顔ぶれで、ここ以外では何の用もないマラソンランナーですみたいな馬は一頭もいない。
となると、いわゆるラキ珍を狙うのでなく、ちゃんと力と実績のある馬を中心に据えるべきだと思い至ったのは前日夜のこと。

◆天皇賞(春)

◎⑯タイトルホルダー
◯⑦テーオーロイヤル
▲⑱ディープボンド
△⑨ヒートオンビート
☆⑫ハヤヤッコ

【買い目】
馬連 ⑦ー⑯
馬単 ⑯→⑨⑫⑱
3連複 ⑦ー⑯ー⑱
ワイド ⑫ー⑯

というわけで、菊花賞馬であり皐月賞2着の実績もあるタイトルホルダー頭で、3着は何来てもおかしくなさそうなので馬単メインで。まだ底の見えない対抗テーオーロイヤルとは馬連にしといた。
ボンドさん相手には馬連買ってもしょうがないので▲→◎→◯とかで決まっての不的中回避と、W的中も狙っての3連複を一点だけ抑えておく。

 


【着順】
⑯タイトルホルダー ◎
⑱ディープボンド ▲
⑦テーオーロイヤル ◯
⑨ヒートオンビート △
①アイアンバローズ

抜群のスタートをきり、テンから積極的に出していったタイトルホルダーに競合する者は案の定おらず、すんなりとハナをとりきることに成功。
問題は、息を入れるためにペースを落としたときに、上手いこと邪魔されずに行けるかどうかだが、さすがに菊のときほどドスローにはならなかったものの、1400〜2000の3ハロンを39秒に落とすことに成功したのは大きかった。
そこで詰めてきたのはライバルたちではなく、さすがに足りないであろうクレッシェンドラヴと空馬となったシルヴァーソニック。ディープボンドは中団あたりで逃げ馬が潰れることを目論んでいたのかと思ったが、後からコメント見ると向正面で既に手ごたえが怪しかったとのこと。

スパートをかけるタイトルホルダーについていくのはテーオーロイヤルと空馬。置いていかれたディープボンドは早くも追い通しでムチまで使っている。他の馬は既に脱落模様。
直線に入り、先頭と二番手、二番手と三番手、三番手とそれ以降がいずれもかなり差が開いており、こりゃ当たったなと。それもW的中の公算がきわめて高そうだと胸躍る。
逃げ馬がダントツの上がり最速を使ったのだから負ける道理がなく、驚愕の7馬身差勝利。何でも歴代2位タイの大差勝ちだったとか。
ラスト1ハロンで完全に止まったテーオーロイヤルを、ズブくとも止まりはしなかったディープボンドが交わし、結局やっぱり人気同士の決着に終わる。

にしてもこの日の勝ち馬は完全無欠すぎた。
堂々GⅠ2勝目を飾り、次挑むのは宝塚か、それとも休息とって秋のGⅠか、はたまた海外へと打って出るか。
そして、順調に行けば来年のこのレースで、仁川と淀での春天制覇などという離れ業もやってのけるかもしれない。
非常にワクワクさせてくれる一頭である。


んで馬券。

的中にありついた人は多かろうが、この当て方と配当はなかなかのもんじゃないだろうかと自画自賛。


レース直後には頑張り通した空馬のヒヤッとする場面もあったが、どうやら無事だったとのことで何より。
当方もハズレ続きだった今年のGⅠでようやく初日が出て、しかも(GⅠだけで言えば)収支プラスとなって、大きく展望が開けた形。

次の日曜は、今年はまた面白そうなNHKマイルカップを府中現地にて。
是非連勝を飾って、春後半は乗りに乗りまくっていきたい所存である。


今回は神戸篇だったこちら。次はいつ書けるだろうか。
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