2021 シリウスステークス・凱旋門賞 感想戦

展開等の予想は外して馬券は当てるという、逆ほどではないが、まあたまにある僥倖に恵まれた秋GⅠ開幕週。
幸先良いスタートを切れたが、まぐれ当たりで浮かれていてはあっという間に持ってかれてしまうのが競馬というもの。

己を戒めるためにも、ダメだったレースもしっかり回顧しておこう。

◆シリウスステークス

【着順】
⑧サンライズホープ
⑪ウェスタールンド
②ブルベアイリーデ
①ダノンスプレンダー
⑫サクラアリュール

好位につけたサンライズホープが、直線入るぐらいのところで垂れてきた前を捉え、そのまま自身は脚色衰えずに押し切り勝ち。
決して楽な流れではなかったところを充実の勝ちっぷり。実績馬たちに翳りが見えてきたダート界で、十分に天下を狙える器と見る。

最後方からインをまわっての爆発的な末脚という、数年前のチャンピオンズカップを彷彿させるような走りぶりで2着に飛び込んだウェスタールンド。
9歳で58㎏背負っての活躍に、頭の下がる思いと嬉しさと。展開待ちの馬ではあるが、また頂上決戦でやってくれることを期待したくなってしまう。

Twitterに上げ忘れたが、馬券は当初幸と福永の馬連ワイドにしようと思っていたところ、逃げ馬のリアンヴェリテや、舐められた頃にやってくるケイティブレイブに目移りしてしまい、ハズレへと突き進んでしまう。
初志貫徹しときゃ良かったという、あまりにもあるある過ぎるパターンに呆れるばかり。

 


日曜夜は、異国の地での大レース。

◆凱旋門賞

【着順】
①トルカータタッソ
④タルナワ
⑪ハリケーンレーン
⑩アダイヤー
⑫シリウェイ

何じゃそりゃな結果に。
ちなみにこちらも、当初はキャプテン渡辺に乗っかってタルナワとハリケーンレーンの馬連ワイドでいこうと思っていたところ、あまりの低オッズさに検討し直してしまっての失敗。

ディープボンドは故障でもしたかと心配せずにいられないような後退を見せ、番手で競馬を進めた日本のトップホース・クロノジェネシスもいつもの脚は見せることなく沈んでいった。悲しい。

程度の差はあれ毎年同様の結果を見せられて、日本の高速馬場はけしからん、本気で世界で通用する馬を作りたいなら海外仕様に合わせていくべきだとの論をこれも毎年見かけるが、個人的にはそれもどうなのかなぁと。
今夏の小倉のようなバカみたいに速い馬場が興醒めなのは確かであるが、見方によっては、発達した馬場の整備技術を何でわざわざ何世代か前のものに戻さなきゃならんのよとも言えるのでは。
別に高速馬場ほどケガが多いなんてデータも無いみたいだし、イコール悪とかガラパゴスというのは違うのでは。

より賞金の高いドバイや、近場で大きなレースやってる香港では通用してるわけだし、むしろ凱旋門賞に拘る必要があるのかなと。
むざむざ勝ち目のない戦いに日本のトップホース連れてって、国内の盛り上がりを削いじゃうのも今年までで良いんじゃないかなぁと、あくまで個人的には思ったり。

中継で垣間見える雰囲気なんかはやっぱ素敵だし、一度行ってみたいのは確かだけどね。