2021 チャンピオンズカップ 感想戦

もう12月。師走。ディセンバー。
また一年が終わる。GⅠシーズンも終わる。

一年間の最終章スタートといった感もあるこのレースに、盛り上がりだけでなく一抹の寂しさを感じるのは自分だけだろうか。
砂の覇者を目指す強者たちが尾張へと集まって終わりへの幕開け。(韻踏み)

◆チャンピオンズカップ

◎④インティ
◯⑤エアスピネル
▲⑦サンライズホープ
△⑬チュウワウィザード

【買い目】
馬連・ワイド・3連複 ④⑤⑦
馬連 ⑬ー④⑤

【着順】
⑥テーオーケインズ
⑬チュウワウィザード △
⑪アナザートゥルース
④インティ ◎
③サンライズノヴァ

 


上々のスタートを切ったカジノフォンテン、インティ、サンライズホープら前からの競馬で名を馳せてきた馬たちの機先を制し、ハナをとりきったのはダート初挑戦のソダシ。
この枠に入った時点で、砂をかぶるよりは逃げを試みるのではと予測する専門家は少なくなかったが、まさしくその通りになった。
そのペースメイク自体は上々で、速くもなく遅すぎもせず、ちゃんと力のある馬であれば残し切れるようなものだったと思う。
が、第4コーナーの辺りではいっぱいになってインティに交わされ、直線ではズルズル後退していってしまう。

替わって先頭に立ったインティを、好位から進めていたテーオーケインズが進出するや並ぶ間もなく抜き去っていく。
そのままグングンと突き放し、最後は流しての6馬身差大楽勝。まるでほとんどが未勝利で終えるメンバーの中に一頭だけ評判馬が混ざっていた新馬戦のような勝ちっぷりで中央GⅠを制してしまう。
強いは強いだろうが、帝王賞でのあの着差は力差以上のもの、実際は他の有力馬と大きな差はないと思っていたのは大間違い。これは地力が抜けていると認めざるを得ない。全くもって不明だった。

中団のやや後ろよりに構えたチュウワウィザードがしっかり伸びて2着。他の有力馬、中穴どころとは戦ってきたステージと残してきたアベレージが違うところを見せつける。

こちら本命でもあったインティは久々の先行策で、やはり一流であることを示したが、最後はアナザートゥルースとの叩き合いに屈して、3年連続の3着はならず。
ちと先頭に立つのが早すぎた感もあり、できればもう少しソダシに頑張ってほしかったところだろうが、アンカツ氏の言うように全盛期であれば2着は全然あっただろう。
まあ人馬とも現在できるパフォーマンスは出しきったと納得できる4着。

アナザートゥルースは……正直どうあっても自分には買えない。前走こそ逃げてそこそこ好走したものの、今年は重賞2つで評価のしようのない大惨敗を喫しており、そもそも良い時であってもGⅠ勝ち負けには及んでいない馬だった。
思い入れ馬券や数字遊び以外で、もし買えるとしたら無条件で先行馬は抑えておくパターンぐらいだろうか。人気2頭との組み合わせだけに、絞った買い目で的中した人にはただただ脱帽。

秋華賞に続いての二桁着順になってしまったソダシに関しては、敗因はダート適性云々では無いような気がするのだがどうだろう?
何なら適性自体はありそうな足取りだったと思えるのだが……まあ素人が判定できるところではないが。
次走はどこへと向かうのか。グリチャの重賞メモリアルで昨年の阪神JFの映像なぞ観るにつけ、あの一度は交わされたサトノレイナスを差し返したど根性は戻ってくるのかな……などと思ってしまったり。


そして自分も、いつか馬券が当たる日が戻ってくるのかな……と。
このまま年越しなんてシャレならんぜ。