2022 阪急杯・中山記念 感想戦

競馬歴浅いニワカの私にとっても、レイデオロやグランアレグリアでお馴染みの藤沢和雄師、そして愛してやまないレインボーラインやサングレーザーの浅見秀一師らが去っていった2月の終わり。
惜別の思いがひときわ滲みるようになったのは、季節が巡れど何も変わらない己への焦燥からか。

社会的地位も収入も住んでる家もやってることも大して代わり映えしない当方、いつものように馬券を買い、いつものように……

◆阪急杯

【着順】
⑩ダイアトニック
①トゥラヴェスーラ
⑧サンライズオネスト
③リレーションシップ
⑫グレイイングリーン

抜群のスタートでハナに立ったダイアトニックだが、モントライゼらが主張してくるや、立ち上がるほどに手綱を引いて抑えつける。
シンザン記念で苦い思いさせられた当方は、またやりやがった買わなくて良かったと思ったのだが、直線では前で垂れた馬の内側を強引にこじ開けて抜け出して勝利。
3着降着となった2年前のこのレースを除いて1400は全連対という強さを見せつけた。

後方にいたトゥラヴェスーラは、勝ち馬の通った道をそのまま続いて抜け出す。そこで詰まる恐れも十分あったわけで、イチかバチかが奏功した形。

中団から徐々に好位に進出したミッキーブリランテはベストと言える騎乗だったが、馬体重+12が示すように仕上がっていなかったのだろうか。勿体ない……

 


◆中山記念

【着順】
⑤パンサラッサ
⑪カラテ
⑫アドマイヤハダル
③ガロアクリーク
⑦ウインイクシード

またしても大逃げ炸裂。入り3ハロンは35.2と常識の範疇だが、その後11秒代前半のラップを連続で刻み5ハロンは57.6、その後も緩めず他の先行馬たちを振り落としていく。
直線入っても影をも踏ませず、最後はさすがに垂れるもそれは追走組も同じ。福島の大逃走劇をフロック視、或いは坂のある中山ではキツかろうと考えていた者を嘲笑うような完封勝利を飾る。

及ばなかったものの、コーナー4つの1800でもやれることを示したカラテ、好位から頑張ったアドマイヤハダルは4着以下との着差から見て今後期待して良さそう。

ゲート開くや立ち上がり、最後方からになったダノンザキッドも、慌てず騒がずドンと構えて、直線気付いたら良い位置に。さすがモノが違うか……と思わせたが、見せ場はそこまで。3着にも1秒差つけられる完敗を喫した。
鞍上いわくすっかり中山がお嫌いかもしれないらしいが、それプラス出遅れとそのリカバリの負担もあったことを考えると、他場のGⅠではまだ侮ってはならないか。実際昨年のマイルCSで過小評価して痛い目見ているので、次なる舞台では決めつけずによく吟味したい。


いつものように外れ馬券を積み重ね、季節は3月へ。