2021クラシックへの道㉘ 伝説の幕開け(2020.10.18)

もう二ヶ月ほど前となる秋華賞デー。
改めて振り返ると、デアリングタクトが無敗の三冠を達成したこの日から、JCの三強対決までの約一月半、これは競馬史に永遠に刻まれる伝説の期間だったことは間違いない。

真っ只中にいたときはいっぱいいっぱいでそこまでの実感はなかったが、青春と同じように過ぎ去ってから振り返ると何て尊い時間だったんだろうと。おそらく更に時間が経つと尚更だろう。

そんな感慨はさておき、ここから伝説を作っていくかもしれない若駒たちの戦いを振り返る。

10/18(日)


◆東京1R 2歳未勝利 芝1400 晴 重

⑥ユングヴィ 柴田善
⑩ラインプリンス 戸崎圭
⑪マイネルレイヨン 原

番手にいたユングヴィがダントツの上がり最速で7馬身差ちぎる。+16キロでこういうパフォーマンスされると大幅にパワーアップしたのかなとワクワクさせられる。次走京王杯では勝馬と差のない3着。


◆東京2R 2歳未勝利 芝2000 晴 重

⑧ミエノムガール 戸崎圭
⑥インナリオ 北村宏
⑤ラカン 丸山

ダートから転向のミエノムガールが後方から末脚一閃交わしきって勝利。相手レベルが低いのかと思いきや2・3着馬もその後勝ち上がっている。


◆東京4R 2歳新馬 芝1400 晴 重

⑰ベッラノーヴァ 丸山
③ロジプリン 松若
⑯メインターゲット 内田博

牝馬限定戦。スローで横に広がっての脚比べをベッラノーヴァが抜けて勝利。2・3着の人気馬は次走馬券外。


◆東京5R 2歳新馬 芝1800 晴 稍

③ヴァイスメテオール 丸山
⑤シテフローラル 石橋脩
⑭ロックオンエイム 横山和

どスローで直線は前にいた馬の叩き合い。4Rに続きシルク&丸山の新馬勝ち。
人気薄も逃げて3着のロックオンエイムは展開利によるものと思われたか次走も人気はなかったが勝ち上がっている。

 


◆京都2R 2歳未勝利 芝1800外 曇 重

④ハートオブアシティ 田辺
③サトノスカイターフ ルメール
②トウシンモンブラン 松山

後方から徐々に進出し、コーナーワークでトップに立ったハートオブアシティがそのまま突き放してゴールイン。なお馬名の意味【都心】らしいが、ちょっと違くね?


◆京都4R 2歳新馬 芝1400 曇 重

⑯スリートップキズナ 田辺
⑤バウンシーダンス 和田竜
⑮メイショウツワブキ 幸

逃げるバウンシーダンスに唯一迫れたスリートップキズナが最後は差し切って勝ち上がり。名前の通りキズナ産駒。
ルメール・福永騎乗の人気馬は二桁着順に沈む。


◆京都5R 2歳新馬 芝2000 曇 稍

③グロリアムンディ 福永
⑥ダノンハイファイブ 川田
④マダムシャルル 北村友

大外まわしたグロリアムンディが目を瞠る末脚で鮮烈な新馬勝ち。鞍上いわく重賞でもいけるらしい。実際京都2歳Sで4着に敗れた時は鞍上いわく自分が下手に乗ったとのことなので一貫はしている。


◆京都9R もみじステークス(OP) 芝1400外 晴 稍

④アスコルターレ 松山
⑥ヒトヨギリ ルメール
⑦ジャカランダレーン 福永

逃げるヒトヨギリ、好位から進出のアスコルターレ、それをマークするジャカランダレーンが横に広がり最後はそれぞれクビ差の決着。
この日大仕事をやってのける松山騎手が景気付けの勝利。ていうか、まさに紅葉の季節に大仕事を成し遂げることになる騎手たちのワンツースリー。心地良い。


◆新潟3R 2歳未勝利 芝1600外 晴 良

⑪ウインミニヨン 津村
⑦エイシンイシュタル 吉田隼
⑤ジャッカル 菱田

スローで前にいる馬での決着になりそうなところ、出遅れ最後方からの競馬になったウインミニヨンが他馬より1秒以上速い上がりを使い、差し切り勝ち。
なお新潟・中京で常に使っていた速い上がりを、次戦阪神では見せることができず。単にレベルの問題か、もしくは左回り専なのかもしれない。


正直、この日戦った若駒たちの中に更なる高みまで辿り着ける者がいるかどうかはわからないし、この秋のレジェンドたちの処までとなると無理である可能性の方が遥かに高い。
でも、伝説の始まりとなったこの日、少し後に振り返ったらまた別の伝説も始まっていたなんてことになってたらステキやん。