2020 阪神ジュベナイルフィリーズ 予想

若き乙女たちの、あくまで現時点のという枕詞は付くが、頂上決戦。
ここを勝ち、最初に女王の称号を手にするのはかの見栄え美しい才媛か、それともあの名手が操るじゃじゃ馬姫か。はたまた秘めた力がまだ知れ渡っていない女傑が名乗りを上げるか。

クラシックという最高のドラマの、まずは前半のクライマックス、半沢でいえば支店長に土下座させる回の幕開けである。

◆阪神ジュベナイルフィリーズ

◎⑥ソダシ
◯⑫オパールムーン
▲⑭ポールネイロン
△⑩シゲルピンクルビー
△⑯インフィナイト

 


◎⑥ソダシ
前走アルテミスSは時計としては前半スローの後傾ラップだったが、他のそれなりに力のある先行馬たちが後退する中、番手から押しきって2馬身近く差をつけた力は際立ったものと評価すべき。また好スタートからすんなり控えられる操縦性の良さも強み。
流れが速くなったときにどうかだが、タフなレースは札幌でクリアしており、脆くも崩れ去ることは考えにくい。その見た目からどうしても人気が過剰気味になってしまう一頭ではあるが、それで嫌うと却ってしっぺ返しを喰らわされることは過去二度ばかり実証済。ここは素直に頭を下げて買わせていただきたい。


◯⑫オパールムーン
前走ファンタジーSでは最後方からではあるが抜群の末脚。コーナーの進出の仕方でノリさんこの馬の力は買っているなと見てとることができた。
また、某サイトでは過去2戦とも出遅れたことになっているが、改めて見るとゲートは普通に出ており、鞍上がテンで無理に促さず後方からの競馬を選択している風に見える。
今回、これまでと違い好位につけたりして、良い意味であっと言わせてくれることもあるんじゃないかと踏んでいる……というのはあの気分屋の天才を信頼しすぎだろうか。
まあ、また後方からになったとしても距離が伸びて更に良くなる公算は高く、前走の再現かそれ以上が見られる可能性はあるんじゃないかと。


▲⑭ポールネイロン
中京で快速の逃げ切り勝ちを二つおさめての参戦。隣のエイシンヒテンともどもハナには拘らないとコメントが出ているが、実際にはどちらも是非ともハナに立ちたい筈。
スロー逃げで勝ってから中1週の馬よりは、距離延長ではあるがタイトな逃げで連勝してから休養十分のこっちの方がテンで飛ばせると見ている。たまに日和ることもある印象の藤岡兄だが松若騎手相手に弱気になることはさすがにないだろう。
あとはこの距離・相手で持つかどうかは走らせてみないとわからないが、他の先行馬は沈んでるのに逃げ馬だけは残るパターンもあるんじゃないかと。人気もそれなりだし狙ってみたい。


あとは新馬勝ちからの参戦でまだ底が見えないシゲルピンクルビーと、過去2戦不良馬場で戦っており、やはり真価はまだ見えていないインフィナイトを抑えてみたい。
もう一頭のモーリス産駒は少なくとも現時点ではこのメンバーに勝ち負けするのは厳しいんじゃないかと。

オパールムーンと違いちゃんと出遅れるサトノレイナスと、前走掛かりまくりで距離延長は厳しそうな上に(陣営は歓迎らしいが)大外枠ひいたメイケイエールはここでは切りで。


半沢二期でいえば亀治郎があーいとぅいませーんと謝った回の幕開け。あの回ぐらい面白い結果が待っていれば良いのだが。