2020 CBC賞・ラジオNIKKEI賞 感想戦

何故か湘南の地に、夏競馬の普及にふれ回る奇矯な三人組が現れるという事案が起きたのがもう四年前のこと。
あれから時を経て、やってる競馬をひたすら買うばかりではなく、夏は見に徹することを覚えたこのわたくし。
今は淵の底に沈み、飛翔のときを待とう。そのためにもしっかりレースを見ておくことも忘れずに。

◆CBC賞

【着順】
③ラブカンプー
⑥アンヴァル
②レッドアンシェル
⑨タイセイアベニール
⑤エイシンデネブ

京都改修による変則開催で、夏の中京はなくなり、この名物レースも阪神開催に。
まるで今年の夏はどエライことになる端緒であるかのような大嵐が巻き起こる。

約一年半、14戦連続1秒差以上の惨敗を喫し続け、前走多少はマシだったものの千直ではまあ大敗といってよい0.6差負け。輝いていた3歳秋は遠くなりにけり、もう終わったであろうと思われていたラブカンプーが復活の激走。抜群のスタートでハナをとるやそのままかっ飛ばし、後続を寄せ付けない勝利。
応援し続けてた人か、急に二年前の強さが戻ってくる予感が走らない限りはまず買えない。

2着のアンヴァルも近走不振で人気を落としていたところ、好位から抜け出し後ろは離す好走。
こちらは噛み合わなかったレース3つを度外視すればまだ有力と見れたかもしれないが、これまで馬券になっていたのは直線平坦なコースに限られており、ここで拾うのはやはり難しかったと思われる。

両馬とも先行すること自体予測困難で、真っ当に検討しても的中に辿り着くのはほぼ無理ゲーだったであろうこのレース。
世の中の3月6日生まれやサブローさんやサムさんといった方々の中に、労せず馬連24万をゲットした人がいるであろうことを思うと、些かやってられん気持ちにはなる。

 



◆ラジオNIKKEI賞

【着順】
①バビット
⑪パンサラッサ
②ディープキング
⑨パラスアテナ
⑫ルリアン

こっちでも人気薄の逃げ馬が勝利。逃げて連勝中の馬が最内枠ということで、こちらは抑えていた方も結構いるのでは。
それにしても逃げて上がり最速という、謎のツッコミ白コーモリ的な名前にそぐわぬ強すぎる勝ち方。ここまで勝利をあげたのは福島・新潟と、いかにも中央場所では苦戦しそうな雰囲気もあるが、ことによると大化けするかも、いや既に化けはじめているステゴ系の巨星という可能性もあるのかもしれない。期待を込めて注視したい。


馬券買いてえなあと思う瞬間は少なくないが、見は見ならではの楽しさもあったり。
おカネの増減はなくとも、この夏も競馬とともに。