2021クラシックへの道③ 子の仔の壁は父の仔なり(2020.6/20-21)

いよいよ未勝利戦がスタート。出走数が増えてくると、それによりレースレベルを推測したりなど楽しみはより深まってくる。
が、ふと気になって昨年秋季の番組表を見てみたところ、芝1400以上に絞ってはいても1週に扱うレース数が膨大になることを今更ながらに思い知り、若干クラクラ。考えてみれば当たり前のことではあるのだが。

一戦一戦丁寧に所見を書いていけるのもきっと今だけだろうなぁと。

6/20(土)

◆東京5R 2歳新馬 芝1400m 晴 稍重

【着順】
⑦クールキャット ルメール
⑩ソングライン レーン
⑪ビスボッチャ 福永

クールキャットが2馬身差勝利。中団から他馬より経済コースをまわるコーナーワークでいつの間にか進出し、直線はガラ空きの上よく伸びるインをすかさず突くという、あまりにソツがなさすぎる好騎乗のおかげで真価が見えづらいが、相手に恵まれただけの弱い馬の伸び方ではないことは確か。
2着馬のソングラインは対照的に、出遅れによる後方追走から外ぶんまわしでここまで追い上げるという、次に期待したくなる負けっぷり。まあゲート難はいつまでも改善しないケースも少なくはないが。

 



6/21(日)

◆東京1R 2歳未勝利 芝1400m 曇 稍重

【着順】
③プルスウルトラ 田辺
⑥ユイノチャッキー 吉田豊
①オオシマサフィール Mデムーロ

この世代最初の未勝利戦。初戦で惜敗だった馬が見当たらないので評価は難しいところだが、先行抜け出しから叩き合いで2着馬を振り落としたプルスウルトラは強く見える勝ち方。
なおワンツースリーがグレイトミッションの新馬戦の4着6着5着馬で決まる。だからといってグレイトミッション>サトノレイナスなどと考えることはできないが、材料が次々集まってきて、それを取捨していくのは楽しい。


◆東京5R 2歳新馬 芝1600m 晴 稍重

【着順】
①ブルーシンフォニー 田辺
⑨カランドゥーラ ルメール
⑫アドマイヤレビン レーン

出遅れから直線では押し込められ前が塞がりと散々な競馬になってしまったが、外に持ち出すやぐいぐい伸び、外国人騎手が跨る人気馬3頭を交わし去ったブルーシンフォニーはインパクト大の勝ち方。夏の重賞を目指すか秋に備えるかわからないが、注目したい。
モーリス産駒の初勝利を阻んだのがスクリーンヒーロー産駒というのが、また面白い。種付けしている(させられてる)馬にそんな意思もある筈なかろうが、そう簡単には勝たさんぞと言わんばかりの父の厳しさを勝手に感じとって面白がれる。何と幅広く楽しめる娯楽であることよ。


◆阪神5R 2歳新馬 芝1600m外 晴 良

【着順】
⑫シュヴァリエローズ 川田
⑥ブレイブライオン 福永
⑩トウシンモンブラン 松山

好位から抜け出したディープインパクト産駒の人気2頭の追い比べ。負けたブレイブライオンの方も、まあほどなく勝ち上がるだろうなと思える内容。勝った方がより今後に期待なのはもちろんのこと。


☆にわか的注目馬
ブルーシンフォニー
シュヴァリエローズ