旅打ち日記 函館編③ 函館ぼっち観光 2018.7.16-17

またしてもだいぶ間が空いてしまったが、7月のすげー楽しかったやつのつづき。

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函館競馬場での戦いを終え、月火はのんびり観光とかの日。
できれば競輪場なぞにも行ってみたかったところだが、月曜に開催はなく、火曜からトゥインクル開催なのでその日の昼過ぎの便で帰っていく身では参戦できない。
やむを得ないのでおとなしく街に繰り出す。

まずは宿泊のホテルからほど近い五稜郭に行き、辺りをブラブラ。そしてタワーには登らない。
あまりに観光客が多く、まあ12年ほど前に一回登ったことあるし、別にいっかと。


堀跡を眺め、ああここは戦争のために作られたんだなあと、改めて感慨。


五稜郭界隈まで出向いてきたのは、むしろこちらが主目的だったり。


函館グルメの定番として威名が轟いているラッキーピエロ。函館くんだりまで馬券やりに行って散々な目にあった道化野郎の自分にはピッタリのシーメ。
ご当地バーガー全国No.1と喧伝しているからには、この白髪混じりの長髪で着物姿も威厳たっぷりの食通を唸らせるものを食わせるに違いない。いざ入店。

手作りっつうからしゃあないとはいえ、それにしても遅ぇなぁと思う程度には待たされ、何やらブツブツ言い続けているオジさんウエイターが持ってきてくれた一品。

初来訪の店ではまず基本を味わうべしと、チーズバーガーをオーダーしたのだが、後日函館の大学に通っていた知人に聞いたところによると、ここの定番はチャイニーズチキンバーガーだし、それでなければジンギスカンバーガー等の変わり種バーガーを食べるべきだった、チーズバーガーなぞは下の下の選択とダメ出しを受けた。
まあそれなりに美味かった。お値段もそれなりではあったが。
手が汚れてしまったと悪態をつきながら店を後にする。
 


どうしよう。そうだ海でも見に行こう。


競馬ファンには今年3連単100万馬券が飛び出した特別レース、アラフィフぐらいの先輩世代には森昌子の歌でおなじみの立待岬。


北の海と函館の街。おれはひとり。


てくてく歩って、少し公園で休憩をと立ち寄ったところ、ポニーがいたりなんかして。


癒されますわコレ。


そして、函館に来たからには一度は詣でておかねばならない場所へと。


この大御所に挨拶なしで帰るなんて不遜なマネはできるはずもない。

モヤさまでいじってた「お前にわける田んぼや畑は一つもねえぞ」というセリフを噛みしめつつ、徒手空拳で上京してきた若者が巨匠に成り上がるまでの足跡に、すげえなあと感銘を受けたり、とても展示できないアレコレもあったりすんだろうなあと勝手に思ったり。


俺がやらなきゃ誰がやる。人生のすべてに通ずる至言である。

もちろんこんなコーナーもあった。

芸能界で上りつめた男も、さすがに競走馬のオーナーとしてトップに立つことはなかったか……と思われつつあった晩年に特大の名馬に出会うとか。
やはり持ってる人は持ってるものなんだと。

最後になかなかすごいものも観れるので、函館に赴いた際は、一度立ち寄ってみる価値はあるかと。
藤子・F・不二雄ミュージアムの1.5倍の料金分の価値があるかどうかは請け合いかねますが。


その後、赤レンガのあたりをぶらつき、日も暮れはじめて夕餐のお時間。

寿司どころでは、回る寿司でも十分に美味しいというのが定説。
回転寿司で瓶ビールは最強。
ンマーイ! と満賀道雄ばりに絶叫しながら腹一杯堪能。

3日目の函館の夜も気持ちよく更けてゆく。


翌日最終日は、霧煙る元町で教会やら眺めたり、五島軒にてカレーを食べたり。

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そして、あっという間に帰らねばならないお時間。
あまりにも速すぎる。あまりにも名残惜しい。彼の地はあまりにも過ごしやすく、あまりにも楽しすぎた。

羽田に降り立ったときのむわっとした暑苦しさ、ああ自分は今まで天国にいたんだなあという抉られるほどの切ない感慨は、ひと月以上経った今でもはっきりと覚えている。

東京で汗を流しながら、夏前半は函館、後半は札幌に滞留する生活への渇望にも似た憧れ。
実現するためには何を為すべきか真剣に考えてしまったり。

或いは生涯その日が来なかったとしても。

また行くよ、はるばると。