旅打ち日記 函館編② 函館競馬場 2018.7.15

函館二日目。

目を覚ましスマホを見ると、Twitterにて昨日の顛末に関してつぶやいていたのを受けて、何人かのフォロワー様から激励などいただいており、孤独な旅先で嬉しさにジュンジュワー。
いつも本当にありがとうございます。

昨日の顛末
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蓮池の上から蜘蛛の糸を垂らしてくれたホテルをチェックアウトし、大沼公園泊だったら行くのが難しかった朝市になぞ行ってみる。

食いもん屋さんを物色しながらブラブラ。案の定というか、海外からの観光客が大多数。
国内旅行愛好家であっても、旅先で人とのふれあいを求めるなら外国語の習得が必要な時代に既になっている模様。

行列には並びたくない、されどガラガラの店に入るのも気が進まんなと歩き回り、程良く混んでてテーブル一つ空いてる店を発見。突入。

刺身の三種盛り。ンマーイ!
まあ甘海老はそんな好きではなかったりするのだが……
 



戦い前の腹ごしらえも済み、いよいよ戦場へ向かい路面電車に乗り込む。


この日は重賞デーということもあり、空席販売で指定席をゲット済。なおステージアップしたにも関わらず抽選は先行も一般も空振り。何て狭き門なのか。

この抜群のビュー。思わず叫びたくなる。
またガラスが無いのが良い。吹きさらしで風が強いと大変ではあるが、やはり屋内と屋外では臨場感の違いは歴然。
昨年ありつくことはできなかったが、札幌の指定席も同じように屋根付き屋外だとのこと。
夏開催が確実に灼熱となる他のローカル場では真似できないアドバンテージ。やはり夏競馬の旅打ちは北海道に限るなあと。

特にこの函館は、海なんかも見えちゃったり。

うーみよぉ♪ おーれーのうーみよぉ♪

などと口ずさみ、テンション最高潮の中年がおったとか。

が、こちらの高揚とは裏腹に、昨日に続き馬券が当たってくれない。
この日は、かなり予想はいいセン付いているにも関わらず、タテ目やら1頭抜けやらに泣かされることしばしば。悔し涙で素敵な眺望もにじんでくる。

気分を変えようと花道のあたりをうろついてみたり。

ここでは、かなり可愛いバレットの女の子が、観客(知り合いかも)にプレゼントをもらったりしてたのを目撃。
てかバレットやってる女性ってやたら美人が多い気がする。顔採用なんかね?

可愛い女の子といえば、岡山の奇跡だというアイドルさんのトークショーなんかもやっており、メインの函館記念については名前にちなんでサクラアンプルール本命などと笑止千万なことを言っとった。
あの馬はここは叩きで、狙いは次走。これだから競馬を知らない者は……と鼻で笑い、こちら競馬歴約2年の達人の腕前を見せてやらあと、渾身の馬券を購入。

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サクラアンプルール強かったね……

結局この日は新馬戦のみゲットで終わる。土曜に続いて収支大幅マイナス。

とったのが安くはあるものの単勝と馬連1点ずつの購入でダブル的中というなかなか気持ちの良い馬券だったことがせめてもの救いか。

しかし、負け惜しみでも何でもなく函館競馬場で過ごす時の楽しさときたら。楽しい時間の過ぎ去ってしまう速さときたら。
1番人気を切った3連単勝負に打って出た最終レースで見事に2→3→4着でフィニッシュを決め(1着は1番人気)、これにて終了。もうおしまい。
まだまだ全く楽しみ尽くせてはいないのに、撤収のお時間となってしまう。
 



ゴッソリ抜けてしまうぐらい後ろ髪引っ張られつつ、競馬場を後にして、五稜郭近くにとってある宿へと歩く。
安宿ではあるが、寝ぐらのあることのありがたさを噛みしめチェックイン。

ひとっ風呂浴びたらお楽しみのビジホ飲みタイム。

飲んで食ってときに奇声を発して楽しや楽しと好い心持ちになっておったところ、どこからか花火の上がる音。
調べてみると、本日は函館港花火大会が行われている模様。そういや買い出しの折に浴衣姿の人を何人か見かけていた。

やはり現地の情報は集めておかねばならない。
旅先に独り、ほぼ全てがカップルや友だち連れであろう中にまぎれ込み、密かに花火に酔うのも悪くなかった。ちと惜しいことをした。

窓を開ければバッチリ花火が見えるなんてうまい話はあるわけもなく、隣のビルの灰色の壁があるばかり。
仕方ないので目を閉じ、遠くから聞こえる炸裂音をたよりに、夜空を彩る光の大輪を脳裏に浮かべる。

旅先の夜。
こんな肴で盃を傾けるのも悪くはない。