旅打ち日記北九州編③ 若松競艇場 2017.02.20

九州3日目。
すっかり御当地にも馴染んできて、ふーよく眠ったバイ、なんかー雨降っとーと? しぇからしかね〜などと独り言呟く朝。

 

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朝食は洋。ふんわりやわらかなパンが席巻する昨今、カリカリのトーストがむしろ懐かしく嬉しい歯応え。うまかー。
クロワッサンのおかわり、食後のコーヒー、月曜朝を旅先でゆっくり過ごすプレミアム感。

さて、専ら馬券師目指して精進している身の上ではあるが、たまにはお隣さんに出向いて、車券舟券なんかも嗜んでおくことも大切だろうということで、本日は若松競艇へ参戦。
なのだが、ナイター開催につき時間を持て余す。ひとつ小倉の歴史を感じさせるような名所旧跡でも巡ってみようかと。

 

 

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北九州市長の像。

 

やってきたのは駅出てすぐのところにあった北九州漫画ミュージアムなる施設。

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マジンガーZ、そしてスパロボではマリア・フリードにメインパイロットの座が与えられがちなグレンダイザーがお出迎え。
マジンガーはジェットスクランダー付ならなお良かった。

 

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北九州市長(本物)


メーテルの格好した受付の女性に券をもぎってもらい突入。
主にはご当地と縁の深い松本零士御大を中心とした、福岡出身の漫画家さんらの記念館といった趣き。北九州市の歴史を紹介する999のアニメはファンであれば必見。
他にも漫画の技法についての解説展示があったり、豊富な蔵書の漫画図書館があったりで、余裕で1日中過ごせてしまう(当日中なら再入場も可)。

料金はたったの400円(年パス2,000円)ときているので、地元に住んでいたら間違いなく足繁く通ってしまいそうな場所だった。
アニメショップとかも同じビルに併設されており、九州地区に棲息しているオタにとって聖地だったりするのだろうか。

 

わしゃマンガよりマンシュウじゃいと、いよいよ若松競艇場へ向かうバスへと乗り込む。

ツイッターの相互フォロワーの方にオススメいただいたパン屋さんにて食料調達もバッチリ。

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福岡人志でも紹介されたという有名パン屋のシロヤベーカリー。安くて美味。練乳甘々のサニーパンは感動の一品でした。
また旅先でツイッターを通してこういう情報を頂けることが嬉しくて有り難くて。本当にありがとうございました。

 

到着。競艇なんぞ公営競技の中で最もヤバいイメージがあったのだが、いざ来てみれば建物内外ともに綺麗そのもの。

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屯している人々もイメージとは違い、いたって普通の若者たちやら家族連れまでいたほどで、中央競馬ほどではないもののライトなものだった。
競艇といえば賭事で身を持ち崩した男たちの終着地。ヨレヨレの服に身をまとい、澱んだ目つきで辺りを睨み、タンやらそこら中に吐き散らしながら闊歩している腐臭漂う人物で溢れているものかと思っていた。
ましてやここは修羅の国九州。うかうかしていたらいきなり殴られて金品を奪われるんじゃないかと警戒していたのだが、どうやら色々偏見があった模様。

そして肝心のボートレースであるが、やってみると非常に面白い。
6艇立てと、競馬競輪と比べたら少数立てである上に、コースごとの特徴・有利不利が顕著なので予想がしやすく当たりやすい。
それだけに配当は付かないので、展開まで含めた予想で点数を絞る必要があり、また荒れ時を見極める必要がある。
きっとベテラン舟券師は、レーサーの腕前、格、得意戦法、人間関係や性格なんかも考慮してその絡み合いがどうなるかまで予想した上で、もちろんマシンやエンジンの調子なんかも見極めようと日々研究に腐心しているのだろう。これもまたハマると奥が深そうである。

何よりもレースの迫力、面白さ。

間近で観戦すると、そのスピード、轟音、エンジンの匂いと、視覚聴覚嗅覚でその迫力を感じることができる。

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ターンのド迫力にはひたすら圧倒。

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生まれて初めて購入した舟券は1点で3連複的中。ちなみに初めて買った馬券も馬連3点で当たっているので、ビギナーズラックというものは確実に存在する。

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その後は当てたり外したり。単純計算で的中率だけは競馬より高くなって当然なのだが、しばしば当たるのでやってて面白い。
この辺りも賭事としてよく出来ているところなのかも。
最終的には野口さん1人分ぐらいのささやかな勝利。まあボート初参戦を存分に楽しめて、多少なりともプラスであれば大満足。

これにて今回の旅打ちは終了。明日はブラブラ観光でもして帰路につく。

初日に樋口が去り、2日目に戻ってきて、3日目に野口が来てフィニッシュの北九州編。もちろん旅費や宿代で数名の福沢が去っていっていることは言うまでもあるまい。
旅先で一儲けとはいかなかったものの、楽しいどころか楽しすぎる、良き旅打ちだった。

小倉駅に戻り、駅ビルのメシ屋さんにて1人ささやかな打ち上げ。

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良い旅、良い夜。帰りたくない。いや。
帰る日が来るからこそ、旅は素晴らしい。