三浦弘行九段は今後どうするのだろうか

丁度第一報が入った日に読んだばかりだった「将棋の渡辺くん」第2巻のひとくだり。

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購読が遅くなったことでタイムリーになってしまったのは何の皮肉か。

ここで渡辺くんがあげたカンニングなんてしない理由は「リスクが高いから」であって「俺の方が強いから」でも「指し手が乱れるから」でもない。
ならばリスクを冒すほどに勝利を渇望している者がいたとしたら。或いはリスクに対して鈍感な者がいたとしたら……
現在プロ棋士の数は160名ぐらいだったか。その中にそういう愚か者が1人もいないと考える方が無理がある。

返す返すも、早めに厳しい取り決めを策定しておくべきだった。


昨日ブログを書いてから更に1日が経過し、その後入ってくる情報は、極めて黒、或いは濃いグレーと思わざるを得ないようなものばかりで、耳目にするたび悲しかったり虚しかったり。

とりわけ、橋本八段のTwitterによる「1億%クロ」発言(既に削除済)はちょっとこたえた。
氏の常日頃の言行がどうかとか、駒を鼻の穴に突っ込むような侮辱的なCMに出て小銭稼いでるような人物であることだとかはとりあえず置いといて、棋士の中でも、それも上位棋士に黒と判断している者がいるということは限りなく重い事実。
反対に、自分は三浦さんを信じたい的な発言をしている方は今のとこ見当たらない。
(大平五段が白に近いグレーではとは言っていたが)

この期に及んで愚かなファンの言い分かもしれないが、個人的には今もって信じたい気持ちが強い。
ついこないだニコ生解説に出演し、おさんじコーナーではうそくさい通販コントまで率先して演じてくれた三浦九段。強いだけでなく、近年はサービス精神も旺盛だったA級棋士
やはり何かの間違いであってほしい。

若い妻をもらったことで女体の素晴らしさに目覚めてしまい、しばしば離席してエロサイトを見てました。ごめんなさい。ソフトとの一致率は研究によるものです。
そんなオチであってくれないものか。

まあ、連盟が不正についてこれ以上は追及しないということは、一旦これで決着ということなのだろう。
もちろん釈然とするわけはないが、あえて白黒ハッキリさせない、少なくとも外部に表明はしないというのも良し悪しは別として落としどころの一つではある。

それを受けて三浦九段はどうするのか。

島九段が言っていたように、おとなしく処分を受け入れ、年明け復帰して、疑いを持たれる余地のないような将棋を見せるのか。
或いは、あくまでも身の潔白を訴え、それを全力で証明するのか。

どちらも茨の道であることは間違いないが、できればこのどちらかであってほしい。

ここで引退という選択肢を選んだ場合、名誉回復の道は断たれ、うまく他の仕事でやっていけるような先生とも思えない。
せめて、誰かの助力のもと指導棋士やどこかの道場の席主になれればといったところか。

そして、誰もが容易に想像し得る、あらゆる苦悩や問題を全てチャラにできるかのように思える、ときに行き詰まった者がとってしまう、最も安易で、最後の選択肢。

どうか、そんな道だけは選んでしまうことのないよう。
ファンとして正しい姿ではないかもしれないが、今は真実を知りたいという気持ちよりも、そう願う気持ちの方が遥かに強い。