橋本崇載八段、渾身の謝罪は意外と絶妙手かもしれない

将棋界のゴタゴタについてばかり、あまり頻繁に書きたくはないのだが、これは触らずにはいられない。

橋本崇載八段が三浦弘行九段に謝罪「一兆%無実です。疑ってごめんなさい!」 | 将棋ワンストップ・ニュース

見事なまでの変わり身、露骨な自己保身ぶり、更には名誉回復のため拡散希望と書きつつアカウントを24時間以内に消すとかいう意味不明さ。呆れるとともについつい笑ってしまった。
自分は何をこんな人に真剣に腹を立てていたのだろうか。

 

※アカウント消しちゃうらしいので、スクショした画像です。

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もう、どの口が言ってんだ感満載で、どうツッコんでよいものかわからない。
1億%クロ発言からの、実在するか不明のスタッフ?へ責任をなすりつけ、批判するネットユーザー相手に刃物を振りまわすキ◯ガイのようにやり合っていた人物が、恥ずかしげもなく今度は三浦無実を高らかに訴え、関係者や(やはり)ネットユーザーに対しての怒りを表明している。

田原総一郎であればこう言うだろう。
「そういうこと言うからアナタね、人格破綻だって言われるんだよ」

もちろん我らがハッシーはこう言い返す筈。
「人格破綻はキミだよ!」

そもそも冤罪事件から5ヶ月、第三者委員会の会見からでも2ヶ月以上が過ぎており、本来であれば謝罪する時期としてはあまりにも遅すぎる。
お互いの都合が合わなかったってなんだよ。お前が予定調整すべきに決まってんだろ。

それでも、今回の関係者の中では相対的に評価に値してしまう行動だというのがある意味おそろしい。
何はともあれ、きちんと対面して頭を下げたということで、多くの憤慨していたファンも拳を下ろしてしまうのではないだろうか。

本来であれば遅すぎといえる時期ではあるが、これまた相対的に見るといち早く謝罪した部類に入ってしまう。
此の期に及んで三浦黒と印象付ける裏工作に余念のない輩までいる始末なので、潔い行動のようにまで見えてしまう不思議さ。
実際「俺は疑ってなかったけど誤解を招いてすいません」とか吐かすのではなく「疑ってごめんなさい」ときちんと表明したことは意外だった。

 

 

何度も言うようだが、橋本八段の今回の一連のツイートは、あまりにも虫が良く、本来であれば笑止千万なモノであることは間違いない。
何ならこれまでの経緯を知るファンは怒っても良いぐらいだと思う。

が、自分は笑ってしまった。
この滑稽な、底の浅い人物に腹を立てていたのが実にアホらしく、こんなやつどうでもいいわぁと思えてきてしまった。
大衆をこの感覚に持ってかせるというのは、何かしら問題を起こした人間が取りうる、もしかしたら最善手だったりするのかもしれない。
もし計算であるのなら大したもの。狩野英孝あたりを参考にしたのだろうか。

何にせよ、三浦九段が直接の謝罪を受けて、それを受け入れているのであれば、彼については外野がこれ以上どうこう言うことではないだろう。
わだかまりがないというのは、橋本側からの一方的な発信なので、三浦さんはそんなつもりなかったりするかもしれないけど。

それにつけても、今なお解決を見ておらず、三浦九段はじめ何人もの方が苦しんでいる中恐縮であるが、ここのところの流れは、ちょっと面白すぎるだろうと。

加害者と名指しされた記者が満を持して繰り出した逆転の一手が、弁護士による怪文書。セーター理論w

明らかに過半数の不支持を集めるわけがないとタカをくくってた理事たちが見事に解任。

そして、この勝手に足突っ込んで勝手にヤケドした棋士の渾身の変わり身。

一周して面白い、というのはこういうことを言うのだろうか。
悲憤に暮れ、将棋観戦をする気も失っていたことがバカバカしいと思えてきた。

そう肩をいからせず、名人戦あたりから観る将活動を再開させようかなと思わせてくれたあたり、小暮氏やら橋本八段には感謝すべきなのかもしれない。

 

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