2021 エリザベス女王杯 予想

GOTO利用して阪神現地観戦したのがもう丁度一年前とか。毎週言っているが月日の経つ速さにひたすら驚愕するばかり。
他陣営のみならず、馬券購入者へも奇襲となる逃げに打って出たノームコア横山典さんに頭を抱えたことがつい昨日のようである。

場所は異なれど昨年と一昨年で1着馬と3着馬が同じだったり、記憶に新しいクロコスミアの3年連続2着があったりと、リピーターが目立つレースでもあるが、今年は昨年に続いての出走馬はウインマリリン、ソフトフルート、リュヌルージュの3頭のみ。
また、GⅠ馬が2頭、GⅠ馬券内経験のある馬が他に2頭のみと、豪華絢爛とは言い難い顔ぶれで、またそれらの実績馬も盤石とは言い難い。

だからこそ、各陣営色気を持って臨んでくるだろうし、こちらも予想しがいがあるというもの。レースとしてもギャンブルとしても面白い一戦になってくれるのでは。

◆エリザベス女王杯

◎⑥ランブリングアレー
◯③アカイトリノムスメ
▲②クラヴェル
△①レイパパレ
△⑨ウインマリリン

 


……などと言いつつ、あまり積極的に買いたいなという馬も見当たらず、消去法的なチョイスになってしまった感は否めないのが正直なところ。
走ってきた路線がちっがうっから〜消去法はイナメナイ〜♪などと口ずさんでしまう夜。

まず人気3頭について、巷間言われていることではあるが、どなたも結構な不安要素がある。

モズカッチャンなどの成功例もあるものの、リスグラシューやクロノジェネシスなどの錚々たる名牝たちも弾き返された秋華賞→エリ女のローテをアカイトリノムスメがこなせるかどうか。
同じ直行の秋華賞を制したとはいえ、今のところ彼女にクロノジェネシスほどのスケールは感じない。ましてこちらは連続輸送。果たして超える結果を出せるかどうか。
また、今をときめく3歳世代であるが牝馬に関しては古馬と比較してさほど強くないという説を唱える人もいるという。
とはいえ、例年以上にメンバーの揃っていない中、三冠レースで4着2着1着のこの馬が勝ち負けぐらいにはなってくれないと今後の盛り上がりに関わることもあり、願望も込めて対抗評価にしたい。

レイパパレはルメールも明言している距離不安。2000でコントレイルやグランアレグリアを千切ったこの馬が2200では勝てておらず、前走オールカマーでは馬券外。宝塚記念3着は立派な実績とも見れるが、展開向いたに関わらずクロノにはまるで及ばず、最後にユニコーンライオンに差し返されたのは印象としては良くない。
何となく馬自身がピークアウトしつつある感もあり、なお1番人気とあれば買いづらいところもあるが、これぐらいのメンツのレースは『GⅠ馬ナメちゃあかん』が発動することがしばしばあり、抑えてはおくべきか。

ウインマリリンは熱発やら一週間前の追い切りが悪かったことやら、ゾワゾワしてしまう情報が飛び交っている。調べる限り三味線ひくタイプの調教師でもないらしいし、やはりある程度の不安はあると見るべきか。
他場でも十分走るが中山だと1割増ぐらいの馬がオールカマーの快勝を受けて、一頓挫もさほど人気落とさないとなるとこれまた買いづらい。でも普通に強い可能性はある。

と、人気馬どれも不安はあるのだが、じゃあこれらを颯爽とやっつけてしまうまだ強さがバレてない馬を見出すのもなかなか難しい。
まあ3頭ともは来ないでしょという視点で、どれか飛んだときに普通に来そうな馬を探すべきかなと。

というわけで本命は、人気3頭に次ぐ実績のランブリングアレー。
準OPやリステッドでそれなりに骨っぽい相手を倒し、愛知杯でマジックキャッスルと二人旅、この春からは不良馬場のタフな勝負を制し、VMの超高速勝負にも対応と、確かな実力者ぶりを見せてきている。
他にめぼしいのいないからここに落ち着いたという感もあり、またVMで買えずある程度人気してる今回買うのがいかにもよろしくない気もするが、まあ無理やり逆らってもしゃあないかと。

好位につけるであろう人気馬たちが超ハイレベルというほどではなく、1頭ぐらいは穴っぽい馬が後ろから突っ込んでくる余地があるのではと見ており、そうなると怖いのはクラヴェルの末脚。他にも追い込み馬はいるが、マーメイドS時の彼女は格別だった。
内回りでの内枠は仇になる可能性は大いにあるが、大外ぶんまわしで3着ぐらいに飛び込んだり、前が開かなきゃしょうがないという騎乗が良い方に出て勝ち負けなんてこともあり得るかと。
脚質と鞍上の指向を考えると、出番のないまま終わるという可能性もあるが、ちょっと抑えといたら良いことあるかも。


長くなっちゃったがこんなところで。
やっと開幕したと思われた秋のGⅠ戦線も気づけば後半戦。ここから暮れまでノンストップで駆け抜けることになるが、何とか初戦を制して勢いをつけたい。