旅打ち日記 阪神リベンジ編② 阪神競馬場 2020.11.15
二日目の、そして旅打ちとしてはもう最終日の朝。
ホテルで朝飯キメて、いきなり仁川に攻め込むのではなく、まずはスタンプもらいになんばと道頓堀のウインズへと赴く。(梅田には前日立ち寄り済)
なんばや梅田はまあ普通の、よく知ってるウインズの雰囲気だったのだが、凄かったのが道頓堀。今まで渋谷や浅草のウインズを香ばしい人たちが集ってくるディープなスポットと思っていたのだがここは明らかにレベチだった。
いわばすれ違う人すべてが百戦錬磨の戦闘民族。身の危険すら感じたので写真には収められなかったが、関西に旅打ちに行かれる際には是非足を運んでみることをオススメしたい。自分もまたウインズにてレース映像を流すようになった暁には、どれほどの修羅場が繰り広げられるのか、一度見学に行きたいと思っている。
やっぱ競馬はいろんな意味で西高東低なのだと思い知らされ、仁川の本場へ。
GⅠデーということで心なしか前日より活気がある気もするが、やはり本来の盛り上がりには程遠い。
決して人混みは好きな方ではないのだが、早く誰しもがブラっと競馬場に訪れて休日を過ごせる日が戻ってくることを願ってやまない。
感慨はほどほどに、昨日むしられた分を取り戻してやろうと馬券勝負に臨む。
どう考えても固く決まりそうなレースが多く、平場はどちらかというと穴を狙うことが多い自分向きの日ではなかったが、そこは切り替えて3連単を少点数で買う方針でやっていく。
これがどうしたことか、次から次へと的中という椿事が発生。
3連単2点買いで当てまくるという神がかりで財布が札束でパンパンに膨らみ、我は天才馬券師ぞと肩で風切って場内を闊歩。
なお払戻しを調べたりはしないように。
そうこうしてるうちにメインのエリザベス女王杯のお時間。
すっかり気も大きくなり、ここで勝利を決定付けて今晩は夜の街の女王様を自分の鞍上に迎えようかしらとか考えながらパドックへ向かうおじさんがいたとかいなかったとか。
出走全馬おさまっている写真を撮ることに成功……と思いきや一頭だけ見切れてしまっている。
カッコいい馬に飛び乗るカッコいい騎手と、昨年と今年でいくら稼いだか見当もつかないカッコいい調教師さん。是非この格好で市街を闊歩してもらいたい。
こちらは20分後にやらかす男の表情である。
決戦の行末は以下の通り。
府中牝馬Sであんなに世話になったにも関わらず、今回はほぼ即切りして、上記の写真でも姿を収められなかったサラキアさんには本当に申し訳ないと思っている。どうもすみませんでした。
あんなに3連単当てたのに何故かこの日トータルではごく僅かなプラス、土日合わせたら全然マイナスというしょっぱい結果で、二度目の阪神遠征は終了を告げる。
再びリベンジに訪れるのはいつの日になるか。きっとそう遠くはない。何なら暮れの2歳GⅠあたり観にきてやろうか。などと阪急電車に揺れながら鼻息荒くするわたくし。
梅田に戻ると人人人の波。
こんな夜は静かに過ごすに限ると、街には繰り出さず、昨晩に続きビジホ飲み。
ラジオ焼きって初めて食べたけど美味ですわね。
いつもそうだが、楽しみで楽しみで仕方なかった旅打ちほどあっけなく終わってしまうものはない。
そしてその夜に相反した感情が自分の中で渦巻き、あっちにいったりこっちにいったりするのもいつものこと。
楽しかったけど寂しい。
切ないけど満たされている。
結構当たったのにお金が増えてない。
ため息ついたり奇声をあげたり。
何もかもをビールで流し込む。