2020 小倉記念・関屋記念 感想戦

夏の2場開催は新鮮ではあってもどこか物寂しかったところに小倉も加わり、夏の後半お馴染みの3場開催に。
札幌・新潟・小倉、それぞれ行けるうちに行っといて良かったなぁとか思いつつ、また行きたいな、本当ならすぐにでも行きたいななんて思いが強く湧いてきちゃったり。

◆小倉記念

【着順】
③アールスター
⑤サトノガーネット
④アウトライアーズ
⑦アメリカズカップ
①ノーブルマーズ

小倉開幕週ということで前が止まらないだろうと多くの馬券師が思っていたか、OP入りしたばかりのランブリングアレーやミスディレクション、前走格上挑戦だったマーメイドSで勝利したサマーセントといった先行力があり、かつ勢いに乗ってる馬たちが人気を集める。

が、今夏の小倉は初週からそこそこペースが流れたら結構差しが届く傾向で、重賞でもそれは例外ではなかった。

ハナを争ったミスディレクションとタニノフランケル、好位からそれを見てコーナーで進出してとらえにいくというザ・小回りの勝ち方といえるレースを遂行した1番人気のランブリングアレーらは短い直線を持ちこたえることができない。
中団の内側で脚を溜め、コーナーで多くの馬が進出したときも慌てず騒がず時を待ったアールスターが最後には抜け出して勝利。
ケイティブレイブの穴開けで名を馳せた長岡騎手は初の重賞制覇。誠実そうなインタビューからも台頭の気配を感じた。

2着3着は道中最後方にいた馬という、とにかく先行馬買っとけという脳死勢を叩きのめす結果に。
とはいえ、展開が読めていたとしてもこのメンバーはなかなか選べるものではない。
近走不振も、昨年末には追い込みで重賞勝ってるサトノガーネットはまだわかるとしても、そもそも格上挑戦であるうえに準OPでも近走はイマイチだったアールスターや、小倉は割と頑張る傾向はあるもののOP入りして10戦連続馬券外で、うち6戦は二桁着順のアウトライアーズはちょっと自分には買える理由がわからない。


そして結構なガッカリ具合だったのが昨年の菊花賞2着馬サトノルークスの前走に続く冴えない負けっぷり。2回やっちゃったとなると今後に向けての期待度はグンと下がる。
ワールドプレミアはこの春姿を見せず、ヴェロックスも失意の小倉大賞典以降姿が見えないし、大将格のサートゥルナーリアやダノンキングリーもGⅠでは勝ち負けに至らずと、この世代の牡馬は、大活躍の牝馬とは対照的に目下苦戦中。
秋に襲いかかってくる3歳馬たちを迎え撃つ1コ上のパイセンらも強くないと盛り上がりには欠けてしまうわけで。彼らにも頑張っていただきたいところ。

 



◆関屋記念

【着順】
⑰サトノアーサー
⑱トロワゼトワル
③アンドラステ
⑧ミッキーブリランテ
⑩ミラアイトーン

抜群のスタートを決めたトロワゼトワルが、前走は参考外ですよと言わんばかりの逃げを見せるも、出負けから腹を括って後方からのレースに徹したサトノアーサーが最後に差して久々の重賞制覇。
こっちは前が良いとか後ろが良いとかの展開面というよりは、地力と適性と調子の勝負だったか。

リステッドでは堅軸、Gが付くとやや信頼度が落ちる印象のサトノアーサーだったが、ここで他を圧する末脚を披露。コーナーで距離ロスせず、直線入ってから伸びる外側に進路を見出した鞍上もファインプレーだったと言えるだろう。


こちらのガッカリ枠は、2年前の勝ち馬で、今年の2月にはサトノアーサーを余裕で下していたプリモシーン。
スタートこそ良かったものの、促しても行かず、最後も全く伸びず。
クラブの5歳牝馬ということで、この秋がラストのGⅠシーズンとなるが、また華麗なる復活劇を見せてくれるかどうか……


昨年同様馬券休止するつもりが、どうしても買いたいレースがあればそのレースだけ1,000円まで買ってOKというルールを拵えたために、結局なし崩しに毎週やってた今年の夏。
これじゃあかんと言い聞かせ、この週はグッと馬券を我慢。

結果、どっち買ってもまず当たってなかっただろうから、何だか勝った気分。
今宵は怒鳴りと顔芸のドラマでも観ながら勝利の宴といこうかしら。