2021 愛知杯 予想

過去10年馬券内に入った述べ30頭のうち、1〜3人気が8頭、二桁人気も8頭と、まあよくお荒れになる牝馬のハンデ重賞。
12人気14人気13人気で決まった年なんかもあり、そうなるとマトモに予想するより誕生日馬券でも買った方がまだ当たるんじゃないかとさえ思えてしまう。

とはいえそんなヤケッパチは馬券道に反する。知恵を振り絞って真摯に検討して、初めて競馬の喜びというものは得られるもの。
もちろんそれで的中すればより格別なのは言うまでもないが。

ただの運否天賦をやりたいのなら宝くじでも買えば良い。自分は今日も競馬をやろう。それでこそ勝っても負けても胸を張れるというものである。

◆愛知杯

◎⑮シゲルピンクダイヤ
◯⑭ランブリングアレー
▲⑤センテリュオ

 


明確な逃げ先行馬が何頭かいるが、どの馬も激流を作るタイプではなく、また地力が高いとも言えないので、好位勢はほどほどのペースの中ほどほどに着いていきさほど苦しくはならないと見る。
月曜の中京を見る限り差しも効くようになってきてはいるが、まだまだ何でもかんでも後方有利とはなっておらず、好位置に力のある馬がいればそちらの方が勝機が高いかと。


◎⑮シゲルピンクダイヤ
前走久々にゲートすんなり入り、久々に馬券内となったことをフロック視する向きもあるようだが、元々桜花賞2着、秋華賞3着と地力は高い馬。なおそれぞれの勝馬はあの怪物とあの怪物。
渋馬場や異様な高速馬場では脆さを見せているが、条件が合う舞台では馬券外の時でもそれなりの走りは見せてきている。(阪神牝馬Sは大敗すぎるのでノーカン)
2000mは2戦してどちらも馬券内。本当の玄人なら前走買って大儲けしているのだろうが、この相手このハンデで3〜5人気ぐらいならまだ買い時。ここらで重賞初制覇してもらい、長年コンビを組んでいる和田騎手が喜ぶ姿も見てみたい。迷わず本命。


◯⑭ランブリングアレー
前走2番人気に推されたターコイズSでは、テンで後方からになったものの向正面で中程まで進出し、コーナーでは早めに仕掛けてと、一頭だけやたら積極的な騎乗となり、結果中山の急坂で脚が持たずに後退となった。
今回組む福永騎手はそういう競馬をすることは滅多にない。ここは好位中団の前を睨める位置でしっかり脚を溜め、この馬の力を引き出してくれることを期待したい。
過去10戦2番人気以内だった実力馬が、決して力負けでない敗北の結果を受けて人気を落とす。これぞ狙い時。

他は当初嫌おうかと思っていたトップハンデのセンテリュオだが、やはり実績は頭ひとつ抜けている。2019年のエリ女ではクロノジェネシスとサラキアに先着したりもしており、単勝2倍台でもおかしくないのだがそこまでは被らなそう。抑えておくのが賢明だろうか。


というわけで今年はガチガチでもないがさほど荒れない予想。当然そんな年もあって然るべきで。