2020 天皇賞(春) 予想

2016年5月1日のこと。
晴天に恵まれた日曜日だし、買ったばかりのクロスバイクを乗り回したい。ついては何かしら目的地を設定しよう。そうだ東京競馬場なんて自宅から適度に距離もあって良いんじゃなかろうか。一度友人に誘われて行ったことあるし。
何となくそんな考えに思い至り、ペダルを漕ぎ出したオッサンがおったそうな。

脳裏に浮かぶ、ターフビジョンに流れるまつりの歌を背で聴きながら、南門へと歩いた夕暮れの光景。
あの日からもう丸四年が経ったのかと、つくづく気が遠くなってしまう。
チャリ機にはほとんど乗らなくなり、駐輪場の片隅で錆びついてしまっているが、その日出会った宝物は今でも大切にしている。

競馬と出会えた喜びを。ヘタクソなりに検討して馬券を買ってレースを見ることの楽しさを。そして願わくば的中する快感を。
メモリアルデーに噛みしめたい。

◆天皇賞(春)

◎⑧キセキ
◯⑭フィエールマン
▲①モズベッロ
△⑦ユーキャンスマイル
△④ダンビュライト

 


前走弩級の出遅れから、暴走というより珍走というべき走りぶりで敗れ去ったキセキ。
あの敗戦を深刻にとらえるべきか、全く力を発揮できなかったレースなのでノーカンととるべきか。今回は後者ととりたい。
そうなるとフィエールマンと並んで文句なしの力上位。さすがにまたあのレベルのスタートを披露してしまったら万事休すであろうが、多少の出負けなら何とかなる力があることは有馬記念で実証済。もちろん良いスタートをきれて先行できれば鞍上の真骨頂が発揮され、平成の盾男が令和の盾男になることも。
前走のメチャクチャな競馬の影響が心配ではあるが、2ヶ月半ほどで4回輸送(うち3回GⅠ)を乗り切ったこともあるタフな馬であり、ここで強いキセキに戻っていたとしても、決して奇跡ではない。

相手はやはりフィエールマン。休養明けはこの馬には明確なプラスであるし、この馬以外で古馬GⅠで馬券になったことのあるのがキセキしかいない相手関係を考えると、前日段階の単勝2.5倍はむしろ美味しいオッズなのかも。
妙味は失せてしまうが、危うさ漂うキセキよりも、軸にするにはこちらの方が無難ではあるだろう。

最内ひいたモズベッロは、実はかなりの京都巧者の可能性有。京都新聞杯の大敗が多少の煙幕になってるが、あの時は単に馬の力そのものが重賞クラスではなかったということでは。
前走ミッキースワローより進出が遅れ、不利を受けての2着は十分の内容。舞台が淀に変わり、この枠であれば一発かましてもおかしくない。

ユーキャンスマイルは、言ってもGⅠで掲示板に入るも勝ち負けには至っておらず、勝ってきた重賞はレベルが微妙だったり展開が向いてたりということから、フィエールマンと真価発揮ver.のキセキにはかなり劣後すると見ている。
ただその2頭以外相手ならその実績で十分に力上位。普通にやれば馬券内に入る可能性は相当高いが、テン乗り浜中が後ろから大外ぶんまわししそうな予感はある。であれば届かない公算大。

去勢明けではあるが、好枠ダンビュライトの先行力は魅力。京都も得意で、あの日のカレンミロティックを再現してもおかしくない存在。まああそこまで大穴でなく、いわゆる穴人気はしてしまっているが。


こちらより詳しく全頭所見や展開妄想など。
アップが遅れたので今回は無料です。
note.com