2020 京都大賞典・毎日王冠 予想

台風は上陸せずに去っていったものの、勝負師たちの土日に与える影響は甚大。開幕日の東京競馬場で400万馬券が二つも飛び出したのは、天候と馬場の影響と断言はできないが、そうでないとも言い切れないだろう。

重とか不良の馬場が、結果以上に馬券師たちに及ぼす影響が大きいのは検討段階。
道悪巧者だと本命にした馬が普通に力が足りなかったり、道悪実績が無い有力馬を軽視したら普通に強かったり、逆にあまり馬場状態を重視せずに予想したら道悪の鬼が力を発揮したり。
ただでさえふし穴である我らの目をより曇らせて、翻弄されてしまう。

土曜日に今年は肝煎りにしている2歳重賞をあっけなく外し、明けた日曜日、東西で馬場の回復状況は異なりそうだがそれぞれの重賞はどうなるか。

◆京都大賞典

◎⑰キングオブコージ
◯③シルヴァンシャー
▲②キセキ
△①ダンビュライト
△⑬グローリーヴェイズ

関西は早めに雨も上がり、土曜メインの段階では不良から重へと回復。このまま晴れるようだし、日曜メインの時間には稍重かもしかしたら良まで回復していることもあるのでは。なので真っ当に予想。

◎⑰キングオブコージ
今年に入り本格化したか4連勝でGⅡ勝ち馬になった4歳馬ということで、この秋大きな期待を抱かせる一頭。脚質も自在で、徹底して馬のリズムに合わせるタイプの鞍上との相性も良い。
気がかりなのは前走から+3になる斤量であるが、馬格も小さい方ではないし57ならまあ大丈夫でしょうと。

◯③シルヴァンシャー
勝馬から8.4秒差と負けすぎにも程がある天皇賞春を度外視すれば、先行天国だった昨年の同レースで唯一後ろから突っ込んできて3着など、十分狙える実績を持つ存在。

▲②キセキ
宝塚記念で復活を感じさせる好走を見せ(またしても)GⅠ2着。思うに阪神大賞典と春天は今のこの馬には距離が長かったのかもしれない。
となると適鞍のここでは単勝1倍台でもおかしくないのだが、やはりゲート難はあるし、武不在の代役である浜中がテン乗りでこのクセ馬を乗りこなせるかは甚だ不安でもある。
ヒモでは絶対抑えるべきだが、軸や頭では買いづらい。

あとは京都ならクセの悪いところもだいぶ収まり、好走率も高いダンビュライトと、言っても昨年はGⅠ1勝・2着1回と実績ではキセキにひけをとらないグローリーヴェイズも抑えておきたいところ。
総じてみんな好走しても凡走しても不思議ではない馬ばかりで困ってしまう。

 



◆毎日王冠

◎⑤ダイワキャグニー
◯⑦サンレイポケット
▲④ザダル
☆⑥トーラスジェミニ

今年のクラシック上位勢が初めて古馬と激突ということで、今後を占う重要な一戦。
まあ古馬勢がそこまで強力メンツでもないということで人気は皐月賞・ダービー2着のサリオスが被っているようだが、ブラックホールやワーケアの結果から単勝1倍台で買うべきではないと考える。
まして関東は土曜夜に至っても強めの雨が降っており、重馬場か重に近い稍重ぐらいになるのではと思われ、これまで同世代相手に見せてきたパフォーマンスができるとは限らないと見る。

◎⑤ダイワキャグニー
前走買えずここで選ぶのがいかにもセンスないが、安定感には欠けるものの得意舞台で道悪も追い風となると、ちとこの馬以外に目がいく者がいない。
去勢明け初戦というのは気になるところだが、逆に言えばそこさえ敗因にならなければかなり有力な存在で、3歳馬が人気被ってくれるなら十分美味しいといえるのでは。

◯⑦サンレイポケット
ここ一年、崩れ知らずで地味に安定した戦績を残してきている。常に相手なりに走るタイプで、そこそこの重賞であれば通用することは前走証明済。
3歳馬がメチャ強い場合を除けば、今回のメンバーなら十分狙える。

▲④ザダル
道悪でどれだけやれるかだが、問題なければ得意の左回りで末脚炸裂させてくれるのでは。

あとはもし当日前残り傾向が顕著になってきていれば、エプソムカップ3着のトーラスジェミニも抑えておきたい。


さあ、どっか行った台風がもたらすのは恵みの雨か涙雨か。
願わくばショーシャンクのラストシーンみたいな歓喜が待っていることを願いたい。