2020 きさらぎ賞・東京新聞杯 感想戦

2月も半ばに差しかかり、もうクラシックも、古馬の頂上決戦も、各路線の王者決定戦も、海外のビッグレースも、そう遠くはない。
それぞれの目指すところへ向けての重要な一戦が毎週行われ、全てに刮目しなければならない。

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◆きさらぎ賞

◎⑤グランレイ
△①コルテジア
△④ギベルティ
△⑧アルジャンナ

【買い目】
単勝 ⑤
馬連 ⑤ー①④⑧

【着順】
①コルテジア △
⑦ストーンリッジ
⑧アルジャンナ △
④ギベルティ △
③トゥルーヴィル

予想記事で距離延長は良さそうとか書いてたボケナスがいたそうだが、グランレイは始終掛かりっぱなしで直線早々にリタイア。
てか何で馬が行きたがった時、日本人の騎手ってあんなに引っ張り続けるんだろうか? 外国人騎手も手綱を引くことはもちろんあるが、あそこまでケンカし続けることは殆どないような気がする。
気分が乗ってしまってのオーバー気味ペースと、小っちゃいオッサンにずっと引っ張られ続けての適正なペースと、どっちが力を残せるか、自分が走る立場と置き換えればわかりそうなものなのだが……

コルテジアとギベルティが先行争いするかと思っていたが、そうはならずに名手・武豊の演出する、ゆったり入ってレース後半から徐々に上げていくという、所謂前が残りやすい展開に。
ギベルティ自身は力が足らず残れなかったが、好位につけて早めに捉えにいったコルテジア・ストーンリッジと、今の京都は外差しが効くという判断からか後方控えていたアルジャンナとの明暗はこの辺りが所以かと。

最後はさすがの脚色だったところから、アルジャンナから買ってる人が騎乗に憤慨するのも理解できるが、レースを見返すと思ってたより鞍上は早めに仕掛けているが、馬が反応するまでにラグがあった印象。
力はあるようなので、より早めに捲ったり、前の方につけてみたりという競馬も試してほしいところだが、クラシックはもう遠くない。
重賞2着の賞金片手に皐月賞に向かうか、強行日程でトライアル使うか、はたまた皐月スキップのダービーローテにするか。興味深い一頭ではある。

 



◆東京新聞杯

◎②ヴァンドギャルド
◯⑬クリノガウディー
▲⑥レイエンダ
△⑤サトノアーサー
☆⑯ドーヴァー

【買い目】
3連複 ②ー⑥⑬ー⑤⑥⑨⑬⑯
馬連 ②⑥⑬

【着順】
①プリモシーン
⑫シャドウディーヴァ
⑬クリノガウディー ◯
⑤サトノアーサー △
④クルーガー

レースラップ34.7-34.9という数字を見るとそれなりにタイトなペースだったようにも見えるが、実際上がり3ハロンで34.9以上かかったのは逃げたモルフェオルフェのみで、他の先行勢は上位に残せており、実質やや緩やかめのミドルペースと言える展開。

ヴァンドギャルドはまさかの大出遅れでほぼ終わり、直線進路がなくなり完全に終戦という有様。むしろこの流れでよく6着まで来れたなと。馬は強い。

そんなヴァンドギャルドがやりたかったであろう、前を捉えきれる位置につけつつ、内枠を利して経済コースを回るという競馬をやってのけたのがプリモシーン。
ミルコの好騎乗もあろうが、このメンバーなら馬が本来の力を出せればむしろ勝ち負けは当然。ここ2走の不振で見切るのは些か早すぎた模様。

典さん好位でやる気モードのクリノガウディーと、唯一後方から割とスペースありまくりだった内側を突いたシャドウディーヴァの熾烈な2着争い。いずれも展開を読みきったベテランの為せる技と言えるだろう。

個人的にこのレースの一番の反省点は、当初迷わず切りと思っていたレッドヴェイロンを、専門家筋やらSNSやらでの高評価を見るにつけ、段々怖くなり最後に3連複の3列目に加えてしまったこと。
まあそれが奏功することもあるし、今回はどちらにしても外れだったので気にするべきは他のことなのかもしれないが、屈してしまった後味はよろしくないなと。


今週も両重賞を失意に終え、泣きの最終と買った京都12レースでようやく今年初的中が出て多少安堵はしたものの、2020年重賞未勝利は継続中。
にしても今年の初当たりが、国分恭介→藤懸の馬単になるとは。想像だにしていなかったことで。